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されど罪人は竜と踊る11巻の感想レビュー(ライトノベル)

2012年05月24日 01時52分58秒 | ライトノベル・小説
ガガガ文庫のラノベ、『されど罪人は竜と踊る(11)Waiting Here to Stop the Noisy Heart』(浅井ラボ先生原作、宮城先生イラスト)が発売中です。
今回も600ページを超える超極太仕様で読み応え満点&大満足の1冊に仕上がっていて胸熱♪
お話的には、血の祝祭でもはや戦争状態といっても過言ではないエリダナですが、アンヘリオ、ロレンゾに加えて豪拳の使い手カジフチまで登場と、誰がいつ死んでもおかしくない状況で手に汗握る&心臓と胃袋を握りつぶされそうなハラハラドキドキ展開の連続でした。

というか、アンヘリオが俄然優位なまま話が進むのかと思っていたのですが、執念に燃えるロレンゾの何手も先を読む戦術眼と戦闘技術が想像以上にハイレベルで、初対戦からどちらが勝つか全く予想がつかなかったですね。
カジフチがギギナをフルボッコにするレベルの強さであることが、序盤でこれ以上ないほどにわかりやすく明示されたのにも驚かされましたが、そんなカジフチでも油断した瞬間に死にかける高次元人外バトルには、ひたすら圧倒されてしまうばかりでした。
ギギナやガユスが相対的に弱く見えてしまいますが、相手はもう人類の規格外的存在なのでそれも仕方ないかなとw
これより上と伝説化されているザッハドとか、どんなレベルやねん!?と思ってしまったのは自分だけではないはず。

超越者同士の削り合いの様子を窺いつつ、介入のタイミングをはかるガユス達の戦略は極めて妥当だったとおもいますし、ギギナの文字通り「自分の身を削ってまで情報を集める」という駆け引きも物凄かったですね。
特に、事務所同士でチームを組んだことで、ガユスの指揮能力の高さが浮き彫りになる展開が熱かったです。
急に成長したというよりは、今までの出来事が血肉となっていたことを再認識させられるエピソードという印象の方が強かったですが、ジオルグの様な役割をこなせるようになる日もそう遠くはないかも?と思えるだけの地力を身に着けていることがわかって良かったと思います。

とは言え、折角共闘したメッケンクラート他のメンバーが、このエピソードが終わる前にあっさり死亡してしまったりしないか?という不安もまだありますし、やはりガユスやギギナと自分たちではあまりにも立ち位置や見ているものが違うと袂を分かたれてしまう可能性もあるわけで、まだまだ2人事務所スタイルが続く確率のほうが高いかも知れませんね。
むしろ、哀しくも意外な才能を発揮した某キャラの方が、事務所経営に向いてそうかな~?等とも思えたわけですが、流石にそれで八方丸く収まったりは出来そうにないかしら…。

さて、ガユスの正妻が誰なのか?という問題ですが、ジヴ押しの自分ながら、今回は現恋人であるチェレシアの方が有利というか、正論だなと感じさせてくれるところが多かった気がします。
ぶっちゃけ、ペトレリカの様に人質に取られて酷い目に合わされたりして別れてしまうor死んでしまう為に用意されたキャラなのかも?という気持ちも拭えないわけですが、自分よりも相手を思いやれる、普通に強くて、普通に傷付きやすい、ガユスには勿体無いくらい健気なイイ女というイメージが更に強まった感じですね。
まさかの直接対決には、あまりに修羅場過ぎて胃が痛いってレベルじゃねーぞ!(というか、色々縮こまってしまうレベルw)状態でしたが、お互いに逃げずに精神的な致命傷を与え合う姿には、真摯な必死さと不安とが感じられて切なかったです。

個人的に、ラブコメの恋の鞘当てシーンは大好物なのですが、このふたりの場合は最初から真剣勝負というか、お互いに抜き身の得物を相手の体に突き刺し合って、どちらが先に捻り込めるかを競うチェーン・デスマッチの様相を呈しているので((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
ブチギレた方が負け!という一触即発の空気を感じ合いつつも、薄氷を踏むように相手の追撃を逃れつつ急所を狙うチキンレースは、生々しくてリアルでしたね。
ジャベイラ他の第三者が居なかったら、取っ組み合いかそれ以上の大喧嘩になっていたかもしれませんが…ふたりとも驚くほどにオトナで良かった良かった(汗)
そしてジャベイラの先輩的振る舞いがカッコ良すぎて、そこにシビれる、あこがれるゥw

とりあえず、痛み分けに近いとはいえ勝敗もつきましたし、あとはアンヘリオとの対決準備かな~?と思った矢先に驚愕のイベントが続く終盤も凄かったですね。
息をつく暇もなかったですが、伏線の回収から情報が連鎖的に繋ぎあわさっていく流れもお見事でしたし、個人的に気になっていたパンハイマの奴隷頭達の日常が垣間見えたのも興味深かった…と思ったらこの仕打ちなのwという大どんでん返しは鳥肌モノでした。
パンハイマという名前と組織について、ガユスのモノローグとほとんど同じ気持ちだった方は自分だけではないはずw
10巻以上分の歴史を積み重ねてきた「され竜」シリーズだけに感慨深かったですが、事件はまだ終わっていないという衝撃!
次巻を心待ちに致しております♪


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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