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本日の騎士ミロク10巻の感想レビュー〈ライトノベル完結巻)

2012年02月19日 19時06分09秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『本日の騎士ミロク10』(田口仙年堂先生原作、高階聖人先生イラスト)が発売中です。
表紙はミロクとジュジュ。
これがホントのお姫様抱っこというわけですね、わかりますw
いかにもお互いの側にいることが一番自然で幸せなふたり、といった佇まいで何よりですね。

お話的には、オビにもある通りラストバトル開始のクライマックス回でした。
モズ率いる第八国の魔導師達を相手に、今までの事件で知り合った国々の主要キャラたちが一致団結して総力戦を繰り広げるという、最終巻にふさわしい盛り上がりが見所かと。

オウガンの将軍となってもジュジュや赤目隊との絆は途切れること無く、更に強まっている事が感じられるミロクですから、ある意味、見ていて安心でした。
そんなサムライハートと騎士道精神を併せ持った、向かうところ敵なし状態の彼を苦しめたのが魔導師側の「システム」だったわけですが、この作品の世界観における一番重要な要素である、魔法そのものに介入してくるとは、かなりの予想外でしたね。
てっきり、強力な攻撃魔法VS剣技&機械技術的な一大決戦劇になると予想していたのですが、相手を無力化しつつ自分たちの優位は崩さないために策謀を巡らしていたとか渋いw
こちらが総力戦の構えだったのなら向こうも同じ様にというわけで、ゾンビの脅威再び!という展開になったのも、盛り上げに一役買っていたかと思います。

ここまでずっと謎に包まれていたモズの正体が明かされたり、その目論見が判明したりと、全ての因縁に終止符が打たれる事になったわけですが、剣が折れても心は折れなかった的に最後まで頑張り続けたミロクの行動は、英雄の名にふさわしいものだったと思います。
ラスボス戦自体は少しあっさりし過ぎな気もしましたが、赤目隊よりもむしろ、他国のキャラたちが分散してそれぞれの敵の相手をしていてくれたからこそ、この状況に持ち込めたと考えれば、妥当な結末だったと言えるかと。
やはり最後はアレでシメるんだろうな~と思っていた点についてもキッチリと見せてくれましたし、これは良いサベッジラビット無双♪
色々と突発的に状況が変化する中、臨機応変に対応できたのも、ジュジュや赤目隊との生活を送る中で培われた状況判断能力のなせる技だったかもしれませんね。

個人的には、アーニィがいつの間にかラブコメ戦線から退場&出番が縮小してしまったのが残念でしたし、あと2冊ぐらいは各キャラとモズの暗躍の掘り下げが見たかった気もしますが、刊行スピードは安定していましたし、ドラマガの短編も合わせれば十分にハイペースだったのではないかとも思います。
フェリサスキーとしても、ぶっちゃけ過ぎのあとがき小説で(・∀・)ニヤニヤせざるを得ないw

とにもかくにも、両先生とも無事の完結おめでとうございます&素敵な作品をありがとうございました。
次のシリーズにも期待しております。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。


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