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ロクでなし魔術講師と禁忌教典の感想レビュー(ライトノベル)

2014年07月19日 23時24分08秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)』(羊太郎先生原作、三嶋くろね先生イラスト)が発売中です。

第26回ファンタジア大賞 大賞受賞作ということで話題ですね。

表紙は、主人公のグレンとヒロインのシスティーナ。
先生と教え子という関係には色々と妄想力をかき立てられますのう♪
薄着奨励の学生服も(・∀・)イイネ!!

お話的には、ニート同然の暮らしを送っていたグレンが、ひょんなことから魔術学院の非常勤講師を務めることに。
面倒くさいことを理由に授業を自習にしたりと、怠け者根性丸出しなグレンは学生たちからも馬鹿にされる始末でしたが、教え子である気が強い優等生システィーナとその友人で優しい性格のルミアとの交流をきっかけに、真面目に授業を行うようになったまでは良かったものの、ある日、学院が凶悪なテロリストに占拠されてしまい…という波乱の展開です。

魔術講師であるにもかかわらず魔術を嫌うグレンですが、その真の実力は相当なものであることが会話の端々から伝わってきて、序盤からワクワクさせられました。
単純に無能だからやっかみで魔術批判ばかり言っているというのではなく、むしろ魔術の理論やその使われ方を深く理解しているからこそ、魔術の表面しか理解せずに得意になっている学生たちにツッコミを入れ、わかりやすく“なぜそうなるのか”を教える&自ら考えさせようとする姿は、正しい教育者のあり方を感じさせてくれて胸熱♪
単純明快でありながら理路整然とした口調で語られるその内容は総じて説得力が高く、一流予備校の人気講師も顔負けかもしれませんね。
自分を白眼視していた学生たちまで虜にしてしまう鮮やかな弁舌は、それこそ魔法じみていて(・∀・)ニヤニヤさせられました。

グレンがひねくれた性格になってしまった理由も、劇中で丁寧に掘り下げられているので十分納得いきましたが、世の中に対して拗ね気味だった彼がもう一度真面目に授業を行おうと思うきっかけをつくったのが、ひたむきに魔術と向きあおうとする教え子ヒロイン達の姿だった、というのも感慨深いものがありますね。
先生は教える方、学生は教わる方、というのが基本ルールではありますが、先生もまた教えるべき相手から何かを学ぶ場合がある、というわけで。
一方向ではなく、双方向なやりとりが行われる環境というのは、人間関係もろもろが円滑に回っている良い環境だと思いますし、魔術等の学問を修めるにも相応しい環境ではないかと。
グレンの魔術の師であるセリカも、その辺りに期待していた部分があったと思いますし、学生たちと向き合うことを通して自分の初心や本質とも向き合うことが出来たと考えれば、結果は上々♪でしたね。

前半でじっくりキャラと世界観を印象付けたあとだからこそ、後半の魔術バトルの熾烈さや絶体絶命感が高まったのも良かったですね。
前半が予習&基礎問題だとすると、後半は実践&応用問題といった感じでメリハリがありましたし、完全な単騎無双展開にはならない匙加減も絶妙でした。
グレンが授業で教えた事がきちんと活用されたり、培われた信頼関係が最後のひと押しになったりと、演出的にも見どころが多く、申し分なかったです。

ラブコメ的には、いわゆるツンデレタイプなシスティーナの様子に安心して萌えられましたが、王道の純情路線でストレートに好意を寄せてくるルミアが予想以上に可愛らしい&物語的にも美味しいところを持っていく、良いダブルヒロイン構成でしたね。
ここに師であり、母や姉のようでもあるイイオンナ属性のセリカも絡んでくると、年上でも年下でもばっちこーい!な黄金環境が整うわけですが、果たして?
グレン自身は流石に分別ある大人らしく、それほどシスティーナ達を異性として意識してないみたいですが、恋に本気になった女の子というのは行動力も一気に上るでしょうし、グイグイ押しまくってくれることに期待w

空飛ぶお城や、タイトルの禁忌教典についてはまだまだ謎が隠されていそうですし、彼らの学院生活とどう絡んでくるのか楽しみですね。
学園要素とファンタジー要素の良いところを上手く繋いだ、大賞作に相応しい面白さだったので大満足(;゜∀゜)=3ムッハー


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