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深紅の魔砲耳【クリムゾン・マギ・トラニオン】の感想レビュー(ライトノベル)

2015年03月07日 23時35分55秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『深紅の魔砲耳【クリムゾン・マギ・トラニオン】 ――第十六独立戦車小隊の奮戦』(舞阪 洸先生原作、日本円先生イラスト)が発売中です。

表紙は、マリーエンとエリゼーの姉妹。
女性×戦車の組み合わせというとガールズアンドパンツァーがかなり支持者を集めたイメージですね。
戦う女性って、素敵やん(*´∀`*)ポワワ

お話的には、女性隊員のみで構成される戦車小隊である“深紅の魔砲耳(クリムゾン・、マギ・トラニオン)”のメンバー達は、ある日、その凄腕を見込まれて傭兵から王国機甲師団へとスカウトされることに。
給料アップで湧く隊員達でしたが、そこには恐るべき陰謀が待ち受けていて…という戦車バトル展開です。

空は龍種が支配しているので航空戦力は無しという、戦車最強!な設定が面白いですね。
戦車を動かすのが専ら女性である理由についても、魔法というファンタジー要素を交えてそれらしくまとめられているのが(・∀・)ニヤニヤでした。
主役姉妹ふたりが戦災孤児だったりと、日常=戦争という極限状態の中、逞しく生きている女性達の姿が活き活きと描かれているのも、お話が暗くなり過ぎないで良かったと思います。
母親を無くし、生きる為に戦う事を選択したというシリアスな生い立ちを持ちつつも、復讐に身を焦がしたりはせず、姉妹で支えあいながら仲間を増やして家族的な絆を持った小隊を築き上げたマリーエンには敬意を評したいですし、既に十分な実戦経験を積んだ彼女だからこそ、冷静な判断力と天才的な直感を武器に、戦場で的確な指示が出せるのも頷けるところかと。

バトル的には、基本的に深紅の魔砲耳小隊の戦車3輌VS敵というスタイルになっているので最前線でめまぐるしく入れ替わる状況とそれへの対処を緊迫感&臨場感たっぷりに楽しめるのが(・∀・)イイネ!!
装甲の弱い場所を狙える位置の取り合いは戦闘機のドッグファイトさながらですし、相手を罠にハメる為に策を巡らせる様子は三国志的な計略合戦を彷彿とさせるものがあって面白かったです。
話の流れ的に予定外の戦闘が発生→事前情報が少なく、出たとこ勝負になる場面も多かったですが、マリーエンが自身の直感と隊員の能力を信じて臨機応変に対応していく様子が丁寧に描かれているので戦闘の経緯も分かりやすく、説得力がありました。

女性のみの部隊なのにノリが脳筋体育会系で全体的に男臭い感じだったのは意外でしたが、如何にも戦車乗りらしいセリフのやりとりもサマになっていて、世界観に上手くハマっていたと思います。
パンツが見えたり上着を脱いだりするシーンも、お色気よりコメディ色重視なのが(・∀・)ニヤニヤでした。
玉の輿狙いで婚活する気満々な隊員たちの中に、無能ながらも保護欲を掻き立てるイケメン王子を放り込むのは、狼の群れに羊を投げ入れるようにも思えましたが、天然気質な王子が困難な作戦を隊員たちにお願いして振り回す可能性も高そうで、色々な意味で一筋縄ではいかなさそうかもw

今巻で両国の状況を含む世界観の説明とキャラ紹介、ライバルキャラの配置と今後の方向性の明示については終えられたと思うので、次巻以降は更なる快進撃orピンチからの大逆転劇に期待出来そうですね。
あとがきで語られているのはアニメがガルパン、ラノベはおそらくニーナとうさぎと魔法の戦車のことだと思いますが、それぞれの作品コンセプトとはまた違ったガチの戦争寄りスタイルの作品となりそうで楽しみ。
ぶっちゃけ、ガルパンはともかく、ニーナと一部設定がかぶり過ぎている気はしますが、シリーズ完結まで時期をずらす配慮は適切だったと思いますし、人間ドラマよりも戦闘中の駆け引きに焦点を絞っているので作品の雰囲気には明確な違いがあるかと。
流石に刊行中だったら違った意味で戦争になっていたかも知れませんが、むしろ、ニーナを読んで戦車ラノベが好きになった方には、是非本作も楽しんで頂きたい&逆もまた然りといった感じですね。

気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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