おれと一乃のゲーム同好会活動日誌２巻の感想レビュー（ライトノベル）

MF文庫Jのラノベ、『おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その2　さよならの週末はささやかな終末』（葉村哲先生原作、ほんたにかなえ先生イラスト)が発売中です。

表紙は一乃さんと双璧をなすヒロインのキリカ。
わがままボディー属性ご馳走さまでした!
本命の宗司に対してだからというのもありますが、積極的かつ、ガードが甘い感じの女の子って素晴らしいなと思わざるを得ませんねｗ
空気を読んでちゃっかり計算するしたたかさも持っているあたり、一乃さんのライバルヒロインとしてバッチリとキャラが立っていますし、ラブラブ見え見えな三角関係で萌え転がりたいユーザーの心を、がっちりハートキャッチ！している感じかと。

お話的には、１巻に引き続き、ゲーム同好会でのゲームとは特に関係無い日常生活をラブコメメインで描く展開になっているので、１巻で本シリーズが好きになったという方には安心してオススメです。
思わず宗司爆発しろ！と叫んでしまうぐらい、徹底的にダダ甘な３人の両手に花なバカップルぶりを見てテラウラヤマシス＆燃え尽きるほど嫉妬ォ－－―ー！なワケですが、宗司に近い視点からヒロインふたりの猛烈アタックを堪能＆感情移入することになるのでニヤニヤが止まりませんｗ

ゲームはしていないけどゲーム部の部室というひとけのない限定空間であんなことやこんなことを…というシチュエーション自体が、妄想心に火をつける部分もあるかも知れませんね。
たまに一乃さんの部屋や、宗司の部屋を舞台にすることもありますが、基本的に１対１or２で邪魔者が入りませんし、主要３人＋妹ズ２人のみに登場人物を絞っている分、愛着の湧き方もハンパ無いかと。

双子の妹リリス達の登場で、もう少しメインストーリー的なものが描かれていくのかなと思っていましたが、あくまでキャラ同士の掛け合いを中心とした構成になっていたので意外でした。
各エピソード毎に手を変え品を変えのドキドキイベントを描きながらも、イチャイチャ指数は安定して高いのが良いですね。
ふたりの猛攻ラブアタックに翻弄される宗司ですが、思わず漏らした本音の賞賛に、逆にヒロインズのほうが顔を真っ赤にしてしまう…的な、お約束のこそばゆいイベントが満載でお腹いっぱいです♪
コスプレイベントをはじめ、良いタイミングで挿入されるイラストも、呼吸がぴったり合っている感じがして素敵です。
割合的には、もう少しキリカやリリス達のイラストの出番が増えても良いかなと思いましたが、一乃さんのいろんな側面が垣間見えるのが、付き合いだしたカップルの彼氏が、自分の彼女の新たな一面を知ってますます好きになっていく時の気持ちにも似た感情を呼び起こしてくれるのでニヤニヤでした。
ああ、このままラストまでこんな３人のやり取りが見られると良いな～と、自然に思えてくる展開になっていたかと。

で、それを受けて読み進めていくと、最後の数ページで号泣祭とか誰が予想出来たと言うのでしょう！という感じに大きなどんでん返しがあって鳥肌モノでした。
前シリーズの時もそうでしたが、相変わらず終盤に急展開＆ビッグサプライズを持ってくるのが上手いなと。
今回はそれとなく伏線めいた書き方になっている部分もありましたし、終わってみればサブタイトルもなるほどな～という感じでしたが、残りページ数の尺的な意味合いで、２巻は普通に終わるのかな～？となんとなく思い込んでいたところへこの展開とは、恐れ入りましたｗ

シンプルと言えばシンプルなオチですが、この結末を宗司もキリカも分かった上で日常を過ごしていたというわけで、こうした非日常的な背景の上で今までの日常生活が紡がれていたという事実自体が、尊く得難い幸せだったことがわかる、と。
なんという涙腺ブレイカー（泣
異能ものでありながら、（ギャグ部分のネタを除いて）異能ものであることを意識させない作風の本作ですが、だからこそ異能ゆえの悲劇と奇跡を感じさせるラストが印象的でした。
次巻からのキリカの活躍にも注目したいですね。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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