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レンタルマギカ~旧き都の魔法使い~の感想レビュー(ライトノベル)

2009年03月04日 02時04分08秒 | ライトノベル・小説
スニーカー文庫のラノベ、『レンタルマギカ~旧き都の魔法使い~』(三田誠先生原作、pako先生イラスト)が発売中です。

アニメ化されたこともある作品なので、知名度も高いと思います。

表紙のいつきが誰に手を振っているのかが気になります。
ひょっとしたら次巻の表紙と合わせて一つの絵になっているのかもしれませんね。

シリーズ売上累計200万部を達成し、第2部クライマックスの前半当たる今巻では、古都京都を舞台に猫屋敷の過去にまつわる事件が展開します。

今までも彼と関係の深い弟弟子である圭との確執など、過去が断片的に語られてきましたが、今回は猫屋敷が本来所属している魔術結社〈八葉〉が絡んでくるとあって、その生い立ちがより詳しく明かされているのがポイントです。
(*^-^)b

また、いつき達の学校は丁度修学旅行シーズン。
しかも目的地は京都なので、アストラルのメンバーみんなで京都来訪という流れに。
(取材旅行の成果もあって、劇中の描写から、京都という土地の魅力が鮮明に感じられました。)

クラスの仲間達と、アストラルの仲間達。
両方ともいつきにとって掛け替えのない存在ですから、多少の困難はあっても、力を合わせて乗り越えられるはずと、楽しげな旅立ちとなったのですが…。

やはり魔術師とは非日常の世界に生きるもの。
浮かれ気分のいつき達をあざ笑うかのように、次々とアクシデントが襲い掛かります。

暗躍する『螺旋なる蛇(オピオン)』から、かつていつき達を苦しめた人気キャラが登場する一方、いつき達が救った人々も助っ人として駆け付けてくれる、と、人と人との縁や絆を感じさせる物語が熱いです。
しかも、その絆自体が後半部分で思わぬ方向に変化してしまう…という構成が巧みで、うならされました。

確かに、アストラルを取り巻く環境を考えれば、このような窮地に陥ってしまう可能性を予測できたかもしれません。
しかし、その予測しうる中でも最悪のカードを、最悪のタイミングで引いてしまったアストラルのメンバー達には同情を禁じ得ません。

社長として、リーダーとして成長著しいいつきの頼もしさや、魔術師として実力を増す一方でいつきへの想いにに一喜一憂するアディリシアと穂波の可憐さなど、前半パートではプラス方向の見せ場が多かった分、その落差がより衝撃を大きくする効果を生み出していました。

次巻の解決編に向けて、お膳立てはバッチリという感じですね。
第2部の完結という山場をどこまで盛り上げてくれるか、今から楽しみです。

ファンの方は是非、お読みになってみて下さいませ。




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