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"夕顔" ヒカルが地球にいたころ……2巻の感想レビュー〈ライトノベル)

2011年08月29日 13時10分31秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『"夕顔" ヒカルが地球にいたころ……(2)』(野村美月先生原作、竹岡美穂先生イラスト)が発売中です。
表紙は今巻のヒロインである夕雨。
優しく包んであげないと壊れてしまいそうな、はかなげな雰囲気が保護欲をそそりますね。
なんとも男性の好きそうなフェミニンなヒロイン像ですし、「守ってやりてぇ…!!」タイプな彼女に心惹かれた方も多いのではないかと。

お話的には、葵の件が無事に一件落着したのも束の間、是光は彼女とは違うヒカルが『約束』をしたという女の子の様子を見に行くことになって…という展開です。

てっきり葵を(是光にとっての)メインヒロインにしつつ、各巻でゲストヒロインを招くスタイルなのかと予想していたのですが、むしろ葵にはほとんど出番がなく、全面的に夕雨にスポットを当てた書かれ方だったので意外でした。
ああ、このシリーズはこういう作風なんだな~、ということが改めて判った気がしますね。
タイトルも『"葵"』シリーズではなく『ヒカルが地球にいたころ……』シリーズだったことに気付いて驚いた私が通りますよっとw

とは言え、「優しくも不器用な"恋"達が織りなす心苦しくなるほどの切なさと甘酸っぱさ」&「ヒカルの死の真相に少しずつ近付いていくミステリアスな緊張感」という2大要素は健在で、それぞれの別の意味でドキドキさせられました。
ある意味その道のスペシャリストであるヒカルは別としても、主要キャラ達は基本的に恋愛経験に乏しいので、大人の様にスマートな駆け引きが出来るわけではないのがポイントでしょうね。

はじめての気持ちに戸惑うもの、気持ちを自覚した上でどうすべきか悩むもの、行動したはいいが思うような効果が上げられずに身動きがとれなくなるもの、と、それぞれが拙いなりに必死で自らの想いと向き合おうとする、もしくは扱いきれずに持て余す様子が胸キュンでした。
みんなまだ多感な高校生なわけですから、いっぱい悩んで良い恋をしていって欲しいな~と、思わず青春時代を懐かしみつつ思ってみたりw

前巻では、ヒカルの代弁者として葵に関わっていく是光の姿が印象的でしたが、今巻ではとある理由から是光自身の意志で夕雨に積極的にアプローチしようとする姿が描かれていたのが良かったですね。
効率とか駆け引きとか、そんなの関係ねぇ!大事なのはハートだろ、ハート!的なノリが胸熱でした。
恋を知る喜びと痛みを直に体験する事で開かれていく新たな世界に戸惑いながらも、ひたすら相手を想い続けることで生まれてくるパワーを原動力にして前に進み続ける是光の意思が、夕雨自身にも大きな変化を与え、曇った瞳では見えなかったものが見えるようになって…という流れがとても感動的で素晴らしかったです。

また、夕雨の事情を全て把握しつつも、既に幽霊となってしまったヒカルが、どんな想いで是光に彼女のことを託し、見守っていたのか?というのも大きな見どころかと。
ヒカルの事だからきっと深い事情があるんだろうな~、というのは予測していましたが、終盤の彼のモノローグが涙腺ブレーカー過ぎて(´;ω;`)ブワッ

夕雨の心の中でヒカルの想いが正しく理解された時、既に彼は故人になっていて…というのももちろん切ないですが、彼女がそれを理解した後でとるだろう行動も、それに対して是光がどう動き、傷付くだろうかということも全て推測しつつ、自分に出来ることと出来ないことを自覚した上で夕雨との約束を果たそうとしたヒカルの思いの深さが胸にグッと来ました。
こうなると、それすらも超えるであろう、彼の抱える一番の問題とは何か?が、益々気になって来ますね。

さて、そんなわけで夕雨の魅力が丁寧に描かれた今巻でしたが、忘れてはならないのが我らが「ぱーぷる姫」こと帆夏で御座いますのことよ!
夕雨の為に駆けずり回る是光の姿を見て、彼の心中を痛いほどに理解してしまう帆夏の構図が切ない&いじらし過ぎて応援せざるを得ないw
シリーズの今後的に、今巻で葵にベッタリにならなかった分、帆夏にも大きなチャンス到来か!?と思った瞬間に是光本人は夕雨ルートに突入していたのは皮肉でしたが、そんな帆夏の心境が丁寧に掘り下げられていた分、読者が感情移入出来る要素は多かったかと。
個人的に、本シリーズ正ヒロイン=帆夏ということで把握しましたw
あと、裏ヒロインはやっぱり頭条先輩で(マテw

次巻では平安最強ロリっ娘な"若紫"(9歳・小学4年生)が登場するということで楽しみですね。
ヒカルも「やっぱり、小学生は最高だぜ!」派だったのかしらw
むしろ、ゆくゆくは年上の女教師がヒロインになる可能性も!?(正座)


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2 コメント

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初めまして (黒い人)
2011-11-23 20:42:42
初めて、コメントさせていただきます。
頭条先輩は美味しいですよね。芥川君、反町君とかの美味しい所に頭の中将の要素を足しているのですから最高に美味しいですね。
葵と夕雨の活動を楽しみにしています。源氏物語的にこの二人には役割が残ってますので。
返信する
>黒い人様 (gurimoe)
2011-11-24 06:40:48
・はじめまして&コメントありがとうございます。
敵対者と見せかけて実は…!!系のキャラクターなので、役割的にも美味しいですね。
ヒカルや是光とはまた違った魅力を見せてくれそうで楽しみです。
やはりキャラが出揃った後で色々と意外な繋がりが出てきたり、個人別の短編エピソードが描かれたりするのかも知れませんね。
本シリーズを読んでから源氏物語に進むのもありかもw
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