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ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!8巻の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2011年08月27日 14時50分56秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc8』(田尾典丈先生原作、有河サトル先生イラスト)が発売中です。

表紙はヒロインズが大集合!と、最終巻にふさわしい仕上がりでとても華やかですね。
カラー口絵の1ページ目が武紀のイラストになっているのも個人的にポイント高かったです。

お話的には、前巻のラストで決定していた「一緒の世界で、共に歩もう」という最終目標に向かって、細かい段取りを煮詰める&実行していくという展開です。

ヒロインズと一緒に幸せになるため東奔西走してきた武紀ですが、今まで何度も試練をくぐり抜けてきたことで判断力に更に磨きがかかっているのが印象的でした。
世界と愛する人達を守るために体を張る熱さと、システムの特性を見抜いて的確な指示を出す冷静さに加え、事件を解決するうちに得た人脈を有効に活用する姿が頼もしさを感じさせてくれました。

明確なラスボスというよりも、世界そのものに戦いを挑む!という構図にテンションが上がりますね。
◯◯を倒して終わり!ではなく、全てを救って自分も幸せになるという究極目標に向かって貪欲にあがき続ける武紀と、それを信じてサポートする仲間達との絆がしっかりと描かれていて感動的でした。
特に、影の主役と言うべき秀之の活躍っぷりは、ある程度予想していたとは言えグッと来るものがありました。
出来ることなら、今回のエピソードの秀之視点のシナリオも読んでみたいなとw

世界を融合する為に『エターナルイノセンス』を創りだす!という発想自体も本作ならではでしたが、その為に武紀の記憶とやる気だけではなく、伏線になっていたとある要素も回収して…というシナリオ運びもお見事でした。
ヒロインズ個別の会話イベントや、こちらの世界での愛子&佐崎さん問題の解決を描いただけでも、ラブコメ作品として十分行き届いた配慮だったと思いますが、シリーズの総まとめ的な意味で未消化だった部分の穴埋めがされたり、かつての名場面を思い起こさせるようなシーンが多かったので良かったと思います。

特にラスト~エピローグ部分の流れは熱かった!!の一言かと。
最初から個別ルートではなく全員揃ってのトゥルーエンドを狙ってきた武紀なので、この結末以外はあり得ない!という感じだったのですが、『きちんと全てのフラグを立てていたことでエンディングの後に真のラストのシナリオが…!!』的な演出が、現実のギャルゲー的雰囲気を醸し出していて(・∀・)ニヤニヤでした。

個人的には、完結までにはもう少し紆余曲折があるのかと思っていたので、今巻で最終巻だと知った時にとても寂しかったのですが、今まではぐらかされていたゆうきの真実が詳細に描かれていたり、ヒロインズがみんなで武紀と暮らしていくことについてどう考えているのか改めて語られるシーンがあったりと、ココまで読み続けてきたファンの方には非常に満足度の高い内容&エンディングになっていたと思います。
これは良いファイナルアンサー!という感じw

また、本編はこれで完結ですが、11月には『Extra disc』が発売とのことで待ち遠しいです。
これだけ頑張った武紀達ですから、やっぱりご褒美もたくさんあげないと♪


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。



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