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テツワンレイダー5巻の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2011年06月22日 19時27分00秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『テツワンレイダー5』(大楽絢太先生原作、桜沢いずみ先生イラスト)が発売中です。

表紙は主人公のグレンとヒロインのメグ。
ひきこもりとヤンデレの世界の滅亡をかけたラブロマンス…と書いてもあまり大げさじゃない気がする本シリーズですが、遂にこの巻で完結ということで楽しみにしていた方も多いのではないかと。

お話的には、世界のどこかにある島で、メグとふたりっきりの生活を一生続ける決意をしたグレンの前に、4巻の冒険を乗り切ったディアが突如現れたことで事態は急変。
ラスボスポジションとなった管理者レオンを倒し、装置を使って世界の消去を止めるための戦いが今、始まる!…といった展開です。

ぶっちゃけ、厄介な状況を巻き起こした張本人のひとりであるメグの、ヒロインとしての器が試される回でもあった今巻ですが、イラストラッシュと序盤の○○イベントのお陰でかなり好感度がアップした印象ですね。
個人的には、メグよりもディア、ロザリー、ツバサ、クリスタといった他のヒロインズの方が内面描写が丁寧で可愛らしく感じていたので、それをどう乗り越えられるのかが本作最大の見所になってくるのではないかと思っていたわけですが、グレンの中でははじめからメグに対する気持ちは根付いていたご様子。
ものすごく自然体での○○にはあまり派手さはありませんでしたが、メグの不安を取り除いてあげるのにはベストの選択肢だったと思います。

まとまりかけたと思ったら大どんでん返し…と見せかけてやっぱり!という展開は、ご都合主義に感じられる部分も多かったですが、ある意味、怖がって全く外に出ようとしていなかったグレンが、メグのために体を張って何かをしようとしている時点で変化は起こっているわけですから、結果の成否よりも前に一歩踏み出した事自体を評価したいなと。

グレンがそこまで前向きになる切っ掛けを与えたのは間違いなくディアなわけで、そんなふたりの真の相棒コンビネーションが炸裂するバトルシーンは、込み上げてくるものがありましたね。
剣状態でのディアの能力値や、ログレス人の身体能力の設定が、ドーピングを考慮しても曖昧&なんでもあり過ぎる気はしましたが、そこは勇気と根性と仲間からの友情パワーで乗り越えるカタルシス感優先ということでw

というか、そんなグレンの活躍すら霞む勇者ライエルの存在感マジパネェっす!
これみよがしな罠イベントをものともしない、ブレのない一本気な性格といい、拳ひとつで何でも解決していく手腕といい、美味しいところを持って行きすぎ♪
もっとしんみりするようなエピソードが語られるのかと思っていましたが、変に泣き言を繰り返さず、豪快一直線で暴れまわる姿が爽快でした。
ミザリィを心から愛し続けている彼ですが、エメラダとのその後がどうなるのか、見てみたい気もしますね。

さて、レオンの役どころについては、能力はともかく、ぶっちゃけ剣精試練委員会よりもインパクトが薄い存在というぐらいの認識だったわけですが、ラストのグレンとの対比によって劇中での存在意義が明確になったのは良かったですね。
やっていることは結構荒唐無稽というか全知全能に近い無限ドラゴ○ボール状態だった彼ですが、その心は孤独であったと。
ハーレム道中が続いたグレンを見て来たので、彼がひきこもりであったという設定自体忘れがちでしたが、作品のテーマとしてはそこが原点だったわけで、それにしっかりと回答を与えつつ幕引きがされていたので満足度が高かったです。
また、今までの旅で培われた信頼が感じられる、パーティメンバー同士の会話のやり取りが、素朴ながらイイ味を出していたのも好印象。

エピローグでそれぞれの後日譚がチラッと語られる流れも、物語の締めくくりとして良かったと思います。
特にディア達のアレは嬉しい誤算だったなと。
直前のディアとグレンのイラストで心がほっこりした後にまさかのサプライズとか心憎いw
(…ところで、若干ロザリーが某キャラにNTRされているように見えてしまったのは自分だけでしょうか?
単なるセクハラで、考えすぎなのであれば良いのですが…いや、きっとグレンに対してもっと積極的になれるようなアドバイスをロザリーに聞かせていて、それで恥ずかしくなって赤面したとかそういう風に解釈すべきところに違いない!…ここまで来れば、一夫多妻制でも無問題♪というか、グレンと再会してツバサと一緒に抱きつくところのイラストとか超可愛かったですし!)

と、そんな感じでやや急展開ではありましたが、文章のノリとテンポの良さからくる勢いと、桜沢先生の可愛いイラストが相まって、とても明るく心地良い世界観を楽しむことが出来ました。
両先生ともお疲れさまでした&ありがとうございました!

秋には大楽先生の新シリーズも始まるとのことなので、そちらも楽しみに待ちたいと思います。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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2 コメント

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ついに最終巻vv ()
2011-06-25 10:57:00
「七人の武器屋」とはまた違った感じでとても楽しめましたねv
いったいどうなるのか全く予想ができなかったのですが…結局最後までどんでん返しの連続でしたね。
gurimoe様のおかげで二巻を買う決意をし、ここまで読み進められました。
ありがとうございました。
最後まで何があるかわからなかったですね。グレンはハーレム状態のはずなのにそうとは思えないかわいそうな感じで(笑)

新シリーズも期待大です。


そういえば「七人の武器屋」の挿絵を担当された今野先生の個展があったこと、ご存知でしたか?
実際行ってみたのですが、原画やスケッチブックの絵もたくさんあって素敵空間でした。色紙を持っていったらマーガスを描いていただけました。また、「七人~」ファンの方とも直に語れました。
七人の武器屋の世界観がすごかったです。原画の迫力、半端なかったです。


長々と失礼しました。最後のところは関係ない話になってしまいましたね。

これからも感想、楽しみにしてます。がんばってください。
返信する
>鈴様 (gurimoe)
2011-06-25 14:15:09
・いつもコメントありがとうございます。
こちらこそ鈴様のコメントのお陰でテツワンの記事更新を優先してる部分も大きかったりですよw
(今月はラノベが豊作だったので、買って積んでるのやら感想貯めてるのやらが10冊超えてしまってて…どうしてこうなったw)

個人的にはもう少し長い期間続くのかなと思っていたので5巻完結はちょっとさみしかったのですが、登場キャラそれぞれのエピソードにオチが付いた状態で締められたので良かったと思います。
どんでん返しで先の読めないシナリオ運びは、意外性があって面白かったです。
発想力の斬新さ自体が大楽先生の大きな持ち味かなという認識ですね。

今野先生の個展ついてはノーマークでしたが、充実した一日を過ごされたようで良かったですね。
他のファンの方とまで交流とか、フットワーク軽い♪
新シリーズの方の絵師様はまだ決まっていないようですが、今後また大楽先生とのコンビのラノベとか出ると良いですねw

ちなみに、主人公が元ニートな作品と言えば、最近はファンタジアの『棺姫のチャイカ』あたりがオススメかなと。
丁度今日買ってきた、スーパーダッシュの『獅子は働かず、聖女は赤く』という作品も(まだ読んでないですが)主人公がニートみたいですので、興味があれば。
いろんなジャンルの作品を読むのもアリだと思いますし、絵師様で選ぶのも手だと思いますので、御無理の無い範囲でラノベライフを充実させていって下さいませ♪

自分もなるべくペースを保ちつつ読み進んでいけるよう頑張ります~!
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