gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

ゲーム・アニメ・ライトノベルの感想サイトを目指します。Twitterでもつぶやいてみたり。

ソードアート・オンライン17巻の感想レビュー(ライトノベル)

2016年04月09日 21時39分24秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『ソードアート・オンライン17 アリシゼーション・アウェイクニング』(川原礫先生原作、abec先生イラスト)が発売中です。

表紙は、女神アバターモードのリーファとシノン。
アスナに引き続きこちらの世界に降臨したふたりが、頼もしくも神々しいですね(●´ω`●)

お話的には、最終負荷実験の最中、ダークテリトリー軍が招き入れたアメリカのプレイヤー達の大攻勢にさらされ絶体絶命となったアスナ達の前に、リーファとシノンをはじめとする旧知のプレイヤー達が駆けつける!という、こちらも援軍到来!展開です。

タイマンではなく、軍団同士のぶつかり合いがまさに戦争!な今巻ですが、米軍側に騙されて事情を知らない相手と和解できるはずもなく、否応なしに戦いへと巻き込まれてしまう状況がなんとももどかしかったですね。
せめて相手が同じ日本人同士なら会話での説得を試みることも出来たでしょうし、こちらの世界の住人たちとも良好な関係を築けたかもしれないと思うと切ないものがありました。
キリト達の目指す未来とは正反対の状況になってしまったのは皮肉ですが、味方となってくれたプレイヤーの中には、少なからずこちらの世界のキャラクターたちともコミュニケーションを取ることが出来た人もいたのが救いといったところでしょうか。

元々アスナと行動をともにしていた人界軍だけでなく、ダークテリトリー軍の一部のキャラともコミュニケーションを取ることが出来たのは、物語的にも、研究技術の面から見てとても意義深いことだったと思いますし、キリトがその身をボロボロにしてまで守りぬいたからこそ迎えられた未来という意味で、かけがえの無いものだったと思います。
SAOサバイバーとして、ひとりで色々背負い込み過ぎの感があるキリトですが、廃人化せずこの光景を見ていればとても喜んでいたことでしょうね。
異世界人との対話も夢物語では無くなったわけですから、ここに来て同じ地球人同士でもめるのはやめていただきたいところですが、“期間限定イベントだ!乗り込めー!(;゜∀゜)=3ムッハー”というオンラインゲーム特有の熱気とノリもわかりますし、彼らも被害者であることは間違いないかと。
互いの人種や民族性云々というよりも、意図的な誤情報によってプレイヤーたちの義憤を悪用しようとした黒幕にまず、然るべき裁きを受けさせたいところですが……。

ガブリエルの無慈悲さというか、自分の目的以外に全く興味が無い様子自体にも怖気が走りますが、彼の部下にあたるヴァサゴやクリッター達も、ある意味職業軍人らしく、作戦遂行のためには手段を選ばず容赦無しなので((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル。
特に、ヴァサゴの口から語られる衝撃情報の数々は、アインクラッド時代から続く因縁とも密接に関係しているので必見かと。
伏線的にある程度予想していた部分もありましたが、その更に斜め上を行く新事実まで明かされてテンション上がりましたね。
決して許されることではありませんが、こんな悪党をのうのうと生かしておくぐらいなら、あの時殺してしまった方が世のため人のためだったんじゃないか!?と思ってしまうほどの自己中心ぶりが目に余るヴァサゴに対し、最終的にどんな審判が下ることになるのか今から楽しみ。

バトル的には、スーパーアバターである女神の力を振るって戦うヒロインズの見せ場がそれぞれ用意されており、特にシノンの戦闘スタイルについては予想以上に彼女らしい形で描かれていて良かったです。
やっぱシノンさんマジかっけぇ!(;゜∀゜)=3ムッハー
惜しむらくは、3人が揃って戦うシチュエーションにはならず、それぞれの死地をくぐり抜ける展開になっていたことですが、むしろこの3人+キリトが揃ったら、その時点で勝利確定=負ける気がしねぇ!状態になるでしょうし、そこはクライマックスに期待ということでw
ただ、HPこそ無尽蔵な女神状態のヒロインズですが、斬られたり殴られたりしたダメージの痛みはがっつりと食らっているわけで。
描写的にも、比喩ではなく体に穴を空けられるわ切り飛ばされるわで、ドS系バイオレンス指数はかなり高めかと。
キリトへの想いが無かったら、痛みでいつ失神敗北してもおかしくないレベルだったと思いますし、暴徒と化したプレイヤーたちにエロひどい目に合わされないか無駄に心配させられましたのことよ!
でも、リーファがレズ&触手プレイされかけているシーンはエロかったので、もっとこっち系のイベントでガンガン攻めてくださっても良いかも(正座)

ラブコメに関しては、キリトがああいう状態なので直接的なヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフはお預けでしたが、他のヒロインズに対しても気後れ無くキリトへのラブっぷりをアピールするシノンの様子が描かれていたりするのは、とても微笑ましくて良かったと思います。
現実世界だと二股やら不倫に対する風当たりが厳しい昨今ですが、キリトさんのハーレムは全部純愛なのでセフセフw
個人的には、MORE DEBAN組のふたりにも新装備やらラブコメがあっても良かったかなとは思いましたが、リズベットのほうは物語的に重要な役どころを務めてくれていましたし、カバーのイラストが可愛かったのでこれはこれで満足だったりw

タイトル的に“アウェイクニング”ですし、キリトさん復活へのフラグも着々と仕込まれているので、絶望的な戦いをメインにしつつも希望がしっかりと残されており、そこまで鬱々とした雰囲気になり過ぎないのは良かったかと。
次巻への引きの部分がなんとも意味深なまま終わっているのがもどかしかったですが、ここまで大きく風呂敷を広げてきたわけですから、慌てず丁寧に畳んでいって頂けるのに期待♪


気になった方は、是非チェックなさってみて下さいませ。

ソードアート・オンライン


電撃文庫&電撃文庫MAGAZINE公式サイトはこちらから


ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村

blogram投票ボタン



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。