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おおコウスケよ、えらべないとはなさけない!の感想レビュー(ライトノベル)

2011年11月25日 13時10分47秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『おおコウスケよ、えらべないとはなさけない!』(竹岡葉月先生原作、奥村ひのき先生イラスト)が発売中です。
表紙はダブルヒロインの螢&彗。
ここだけを見れば、なんとも両手に華といった感じで(・∀・)ニヤニヤですね。

タイトルと表紙を見た時点である程度想像がつくかも知れませんが、容姿が瓜二つで性格は全然違うふたりの美少女のどちらを選ぶべきなのか?という難題に直面した主人公の心の動きが本作の見所かと。
お話的には、中学時代に出会い、惹かれることになった螢との甘酸っぱくも恋愛と呼ぶにはまだ幼い、淡い恋心が描かれる冒頭から一転、とある事情で彼女が音信不通になってしまい、絶望に打ちのめされるジェットコースター展開もさることながら、高校進学と同時に昴介の前に現れた螢とそっくりな少女、彗から猛烈なアタックを受けたことで事態は更に複雑化して…という流れです。

死別したなら諦めもつくところでしょうが、理由もなく好きな人がいなくなってしまうというやりきれなさを受け入れるというのは非常に酷ですし、ましてや精神的にも恋愛の場数的にも未熟な中学生にとってはいかほどの喪失感か!といった感じでしょうね。
悲しみと怒りと自分に対する無力感で苛まれているところへ、よく似た別人がズケズケと踏み込んで、あまつさえ自分に言い寄ってきたとあっては、昴介が困惑や反発を感じるのも無理は無いところかと。
というか、実際キツすぎるw

はっきり恋人関係になっていたわけでもなく、そこまで操を立てる必要があるのか?と理性ではわかりつつも、やる気の無い学校生活を送っていた自分に読書という楽しみと、恋心という喜びを教えてくれた螢の存在は、神聖でかけがえのないものとして刷り込まれてしまっているわけで、気持ちを切り替えて新しい恋に生きる!と考えなおすまでにはまだまだ時間がかかるのも頷けますね。
それぐらい深く想っていたからこそ、彗に惹かれ始めた時の苦悩や葛藤が説得力を持ってくるわけですし。

一方、帰国子女でフランクな感じの彗ですが、軽めの態度とは裏腹に繊細な気配りが出来る面も併せ持っていたり…といったことが終盤明らかになってくるのがまた、絶妙なバランスでした。
螢との思い出を気にかけるあまり、自分の気持ちを持て余してしまっていた昴介が、彗を曇りの無い眼で見ることが出来なかったのは致し方ないところですが、ようやく彗の心根を理解したと感じられた!という最悪のタイミングで襲いかかるクライマックスイベントの盛り上がり感マジパネェっす♪

いや実際、前半の螢と昴介の初々しいやり取りを見ていると、やはり正ヒロインは螢のほうが良いんじゃないかな~?と思いながら読み進めていたわけですが、クライマックス直前の彗のあの行動を見ると、『うわ、この娘もめっちゃええ娘やん…!!』と目からウロコを落とさざるを得ないw
中盤から後半にかけて緻密にふたりの感情描写を積み重ねてきたからこそ、昴介のためにそこまでのことをしてくれたのだという彗の思いやりが実感として心を揺さぶって来る感じがしました。
青春って(・∀・)イイネ!!

双子説や二重人格説、まさかの一人二役説等々、螢と彗の関係になんらかの秘密が隠されている可能性も捨て切れませんし、チラ見せされていた伏線がどのような意味を持っていたのか気になります。
どうにか螢が帰ってきて修羅場なトライアングラー祭となるのか、あくまで今はもう居ない存在として昴介の心に留まる変則的な三角関係となるのか、どちらに転んでも楽しそうですね。
脇を固めるサブヒロインである殿村さんと物集先輩が、争奪戦に参戦してくるかどうかはまだ未知数ですが、個人的に見た目が好きなタイプなので、サービス要員として出番が増えるといいなとw
特に殿村さんのスカートたくし上げエロスエロス!
(゜∀゜)o彡゜クラりん!クラりん!

ラノベ特化でなく何でも読む系みたいですが、ふたりとも螢に負けず劣らず読書好きなあたりが、文系を地で行く自分の心のツボにヒットしているのも大きかったり。
2巻では、今野先生担当のドットキャラバージョンのふたりも見られると良いですね。
実在の本をネタにしている部分が多いのも本作の特徴ですが、作品だけでなく、読書という好意そのものに対する深い愛情が描かれているのを見てテンションが上がったのは自分だけではないはず♪
(余談ながら、つまぴ先生の気持ちがわかりすぎて生きるのが辛いw)


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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