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ソードアート・オンライン7巻の感想レビュー(ライトノベル)

2011年04月08日 21時18分10秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『ソードアート・オンライン7 マザーズ・ロザリオ』(川原礫先生原作、abec先生イラスト)が発売中です。
表紙はキリト&アスナのいつものおしどり夫婦コンビと、今巻のゲストヒロインであるユウキ。
肩を並べるアスナ&ユウキの姿には、まるでふたりが長年のパートナーであったかのような息の合いっぷりが感じられて、なんとも可愛く、カッコイイ雰囲気ですね。
あらすじを読んだ時には、『こんな可愛い女の子が、超人的な剣技を誇る我らがキリトさんを一敗地に塗れさせられるワケがない!?』と目を疑いましたが、読み進めると、『なるほど、そういう事だったのか…(号泣)。』という感じで涙腺崩壊率マジパネェっす状態に。
ぶっちゃけ、ティッシュ必須というか、涙が止まらくなる可能性特大なので、移動中に読むスタイルの方はご注意を。

お話的には、新生ALOの新マップ『浮遊城アインクラッド』に、謎の剣士『絶剣』が登場。
あのキリトさんですら歯が立たなかったという話を聞いて、自分も試合に挑むことにしたアスナでしたが、11連撃の『オリジナル・ソードスキル』の使い手である『絶剣=ユウキ』の実力は、その名に違わぬ本物。
試合後、彼女に声をかけられたアスナは、とある依頼を受けることになって…という展開です。

ほぼ全編がアスナ視点で進むので、彼女の活躍はもちろん、キリトにも見せない心の内側が垣間見えたり、現実世界の家庭の事情が描かれたりと、掘り下げの効果は抜群でした。
いつも明るく、剣士としても人並み以上に強いイメージの彼女ですが、その一方、心の一部分に弱さを抱え持っていたり、キリト=和人の存在によって救われている部分もあったり…といった心の機微が繊細に描かれているのが印象的でした。
そんなアスナが、ユウキとの出会いを通じ、友情を深めていくことで自身の悩みと向き合い、壁を打ち砕いていく成長物語は必見かと。

本シリーズでは、基本的にキリトさんマジパネェっす!なハーレムフラグ建築っぷりや、バトルシーンのケレン味が大きな見所なわけですが、今回はアスナを見守る役どころに徹しているので出番自体は少なめでしたね。
とはいっても、めちゃくちゃ良い所でアスナのピンチに颯爽と駆けつける!という見せ場はちゃんと用意されていますし、それを守られる女性=アスナ視点から見るというシチュエーションなので、カッコ良さはいつも以上だったと思います。
一言で言えば『キリトさんカッコ良すぎて濡れるッ!抱いて!!』みたいな感じw
というか、全力出さずにまだ余裕ありますよ~的なスタイルがちょっとオトナな雰囲気を醸し出しているというか。
彼が本気を出すときは何かが起こるとき!みたいなお約束が出来上がりつつあるのにはちょっとニヤニヤしてしまいましたが、SAO事件を通じて普通の人とは違う視点を持ったキリトさんなので、さもありなんと言ったところですね。

で、ユウキについてはその設定自体がネタバレに大きく関わっているので詳しく書けませんが、その行動力というか『生き様』の真っ直ぐさが鮮烈で、アスナに大きな影響を与えていくのも頷けるところかと。
その異常な剣士としての素養には、最初から明らかに秘密があるように描かれていますし、単純な天然系キャラではなく、どこか達観したようなミステリアスな雰囲気が魅力的でした。
いろいろとその正体を予想しながら読み進めるのがオススメですね。
もしもユウキが男の子キャラだったとしたらもうちょっとヤキモキさせられるところだったかもですが、アスナとの女の子同士ゆえの友情物語と、ユウキの所属するギルド『スリーピング・ナイツ』との絆の相乗効果で、より深い人間関係の物語が楽しめたので良かったと思います。

というか、アスナの協力を得たユウキ達とのエピソードは、ひとまず中盤で決着を見ることになるわけですが、実はそこから先こそが今巻の真骨頂。
とある装置の説明と、ユウキの秘密が明かされることで物語が別方向へとシフトしていく展開になるのですが、ある意味、普通の娯楽としてのライトノベルの枠に収まりきらない内容が鳥肌モノでした。

その装置自体は、伏線というより後出し的な登場の仕方だったので、ちょっとズルい気もしたのですが、ピースがひとつハマることで一気にお話のオチまでが繋がって行く流れがまず凄かったです。
その装置があって、ユウキが◯◯◯◯という状態なら、おそらく最終的にはこうなるし、アスナの家庭事情にもこういう決着が付くんだろうし、ゲーム世界の方ではこんなイベントも起こるんだろうなぁ…という予測は、小説を読み慣れた勘の良い読者の人ならすぐに気付くと思いますし、実際その流れに沿ってイベントも進んでいきます。

ですが、小さな行動がやがて大きな力の波紋を呼び起こして…という展開の熱さと、単なる『あざとさ』で終わらせない徹底した演出&構成での描写が、想像を遥かに超えた感動と、十二分な説得力を持って読者の心を揺さぶりまくる罠。
特に、サブタイトルである『マザーズ・ロザリオ』に込められた意味が明かされるシーンは、かなり神懸っていると思いました。
クライマックス直前から、涙が止まらないまま何十ページも読むことになるので、心の準備推奨。
というか、ラストのイラスト、あの場面でふたりのあんな様子を描かれたら、ボロ泣きさせられるに決まってるじゃないですか!
abec先生、マジ反則!ですよw

あとがきで川原先生が述べられているのを見ても、本作の展開には相当気を使われたことが伝わってきますが、メッセージ性の高い本作の内容には、少なからず読んで良かったと思えるものが含まれていると思いますので、たくさんの方に読んでいただきたいです。

また、アクセル・ワールドの新刊は6月、SAOの新刊は秋頃ということで楽しみです。
余談ながら、本編で号泣した後でHIMA先生が描く肌色率高めの告知イラストに癒されたのは自分だけではないはずw


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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