私には4人も担当医がいるというのは、
入院してから知った。
最初に検査を受けたクリニックで紹介されたのはK先生。
入院する前に病院の外来診察室でお会いした。
笑顔の素敵な先生で、“ただモノではない”オーラを発していた。
私は初めて診察を受けてから数日後に、ネットで
K先生が日本の腹腔鏡下手術の草分け的存在であることを知った。
でも、K先生はその病院には週1回しかいらっしゃらない。
入院に関してのスケジュール等はK先生の子分らしきT先生と話した。
T先生はイケメンだけど、いかにも実直で謙虚な雰囲気の先生。
K先生もT先生も非常に優秀で人柄も良く、
私はもう治療に関しては何の不安も感じなかった。
でも、入院してビックリ。
ベッドサイドの壁に担当医の名前が書いてあるのだが、
『担当医:M医師、H医師』
と、初めて見る名前が書いてあった。
誰だい?
そして、『主治医:T医師』、
『担当責任者:K医師』となっていた。
実際、入院してみると、M先生は若手でT先生の子分のような、
そしてH先生はおそらくこの春から外科で研修中といった
フレッシュな感じで、カルガモのようにいつもM先生にくっついて、
M先生の指導を受けていた。
つまり、K先生>T先生>M先生>H先生
という序列はすぐに理解できた。
朝・昼・夕と、暇さえあればM先生とH先生は
私のベッドに様子を見に来て下さり、
T先生も必ず1日に1回は声をかけて下さった。
そして、K先生は週1回の勤務日に様子を見に来て下さった。
その様子を見ていた隣のベッドの年配の女性が、
「なぜアニーさんのところばかり何人も先生が来るのかしらねっ。」
と、プリプリした様子で言う。
その人は内科で入院しているようで、担当医はたまにしか来ない。
この年配の女性には、その後入院中ずっとイヤミを言われ続けることになり、
それだけが苦痛だった。
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