くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(221)リュウキュウヤライイシモチ Cheilodipterus macrodon  

2015-12-02 23:29:25 | シパダン図鑑
スズキ目テンジクダイ科のリュウキュウヤライイシモチ。


アポゴンファミリーなのはわかるけれど、この子の名は?
まず、いちばん新しい図鑑、ネイチャーウォッチングガイドブック「海水魚」を紐解いてみる。
ヤライイシモチと名のつく魚どものページを開くと、リュウキュウはもっと胴色で、目のイエローも、尾のつけ根の白も認められない。
もう、どれがどれだか見分けがつかなくて、「わ~、苦手!」と思ってしまった。
なら、シパダンで見つけたものは、シパダン海域の図鑑で調べましょ、と「 Divers Guide to Underwater Malaysia Macrolife」を参照したら、一発でBINGO!
ちゃんと、ストライプ模様に、目を走るゴールドのラインと、尾のつけ根が白っぽくなっているのが特徴と書いてあるし、私が撮った写真とそっくりさんが映っていた。

英語の「Tiger Cardinalfish」のほうが、はるかにピンと来る。
別名、「Large-toothed cardinalfish」
どの図鑑にも、大きい犬歯を持つのが特徴と書いてあって、この写真じゃ後ろ姿だからわからないけれど、歯をみせていると、なかなか獰猛な顔をしてる。
どちらの英語名も、単語とヴィジュアルがすぐにむすびつくけど、標準和名を漢字にすると「琉球矢来石持」。
恥ずかしながら、ちょっとピンと来なかった・・・
矢来は、竹や丸太で編んだ仮の囲いのことで、この魚に特徴的なストライプを矢来ととらえたわけだ。
よく思うことだが、標準和名ってやつをつける学者さんって、想像力あるし、博識だなぁと感心してしまう。
きっと次にこの魚を見たときは、この遠回りな名まえのおかげで、しばし「?」と思ったあと、「矢来」と思い出せそうな気がする。

これはスタッグホーンクレストからサウスポイントの間のものかげにいた個体。
ものかげに、単体でよくぼーっとたたずんでいるようで、撮ろうとすると、こんなふうにお尻になってしまう・・・。
アポゴン系としては大型で、24cmほどになるそうだ。


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