くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

弾丸久米島2016年夏の陣

2016-09-12 13:40:06 |  ダイビング
夏だから弾丸久米島
ESTIVANTで開催されるブラックウォーターダイブ に参加するため、8/7〜久米島1泊2日を決行。
ブラックウォーターダイブは、7/28〜31と8/4〜7開催なので、もっとゆっくりしたいのだけれど、夏は仕事が忙しく、これしか休めない。
10月末にもブラックウォーターダイブは予定されているが、去年10月中旬のブラックウォーターダイブでは、元3ミリのウエットスーツで潜って寒くてめげた。
5ミリもロクハンもあるけれど、やはり夏がよい。
東京にいたら熱帯夜に苦しむところ、ナイトダイビングで涼むなんて素敵なことだ。
しかも昼は、ギラギラと輝く太陽に真っ青な海。
トンバラだ!イマズニだ!
1日4ダイブは行けるはず。
期待度はものすごく高い。
夏だから、より容易な弾丸!
それは、ギャラクシーフライトがあるから。


ギャラクシーフライト
夏だけのANAギャラクシーフライト。
なんでも搭乗率80%で好調らしい。
羽田発のNH999が羽田発22:55、那覇着25:40。
那覇発がNH1000で、03:30発、羽田着05:50。

NH1000便の時間なら、ナイトのエキジットから確実に24時以上あく。
弾丸トリップにこれを利用しない手はない!
と、当初は往復ギャラクシーを予約したものの、実は海の日3連休の復路便にNH1000便を使ってみて、もうこりごり。
ナイトは浅いし…と、今回もANA陸マイル利用の旅なので、帰りは20:40発の最終便に変更してもらった。


8/6 NH999 羽田22:45 那覇25:40
22時過ぎの、羽田空港国内線ターミナルの出発階はひっそり。
旅行者らしき人は1人しか見えず、あとは警備員と掃除の人だけ。
30分前に着いたので、まだ時間があると、手荷物をダイビングバッグにのんびり入れ替えて、20分ほど前にいつものチェックインカウンターへ行くと、「チェックインはむこうです。あと3分です(-"-)」と、ANAの女性職員は眉間にシワ。
たぶん何か締めの作業をしていて、話しかけられたくなかったのだろうけど、こえ〜、かつ、場所もちゃんと示さず不親切。
いつもの沖縄ゆきの感覚で、モニターなどチェックしていなかった私が悪いが、NH999便のチェックインはJAL寄りの方だった。
スーツケースをがらがらひっぱりながら走って、大汗…

NH999のカウンターにたどり着き、「遅くなってすみません」と声をかけると、こんどはうってかわって優しい若女子で、「遅れているから大丈夫ですよ。」と笑顔。
ANAって、やーな感じの人と、とーっても感じのいい人の両極だ。
まあ、プラマイゼロってこと!?
それにしても、きょうも遅れるANA。
そして搭乗したら、とにかく眠る努力。
でも、コーヒーもらう。


Sleeping in 那覇空港
那覇到着後、荷物をピックアップすると午前2時。
久米島ゆきは7:50発。
ホテルに仮眠しに行って戻ってくるのが無駄なので、空港野宿を決め込むことにしていた。
屋内だから野宿じゃないと思うけれど、一般的に野宿と言われる。
もうローソンも閉まっている。
自販機で茶流彩彩のさんぴん茶を買って(POKKAのほうがおいしい)、休める場所を探そう。

那覇空港では、深夜の発着がない時間帯は、到着階と2階の、いずれもANA側が解放されている。
海の日は、恩納村から高速バスで那覇空港に夕方着いたら、荷物を置いて町に出よう!と思っていたが、いざ空港に着いてみると、面倒くさくなって、そのまま空港にいた。
いらない水中写真消したり、1階でそば食べたり、ロビーで放送されていたしくじり先生見たりして時間はつぶれた。
海の日の夕方の那覇空港は大混雑で、オーバーブックの便も多く、「便を変えていただければ1万円かマイルを差し上げます」というボランティアを募るアナウンスが何度も鳴り響き、そのたびに「家族で4万円になるぞ!」だとか、「タクシー代が浮くから、変えましょーよ」だとか、色めき立つ人びと…
でも、19時頃には、平和が戻っていた。
暦変わって7/19のギャラクシーフライトのチェックインは、午前2時1分から。
深夜になってもベンチはいい具合に空いていたが、2階の出発口C寄りが、人も少なく、静かで都合が良かった。
夏休み期間中とはいえ、お盆前だし、ベンチ確保も容易だろうとたかをくくっていたら、今回は2階も混んでいた。
2階を右往左往すると、入り口付近のベンチに空きがあった。
先客はもう、大いびきで爆睡中。
そしてほどなく空港野宿組で、この場所もいっぱいに。
私もマスクをして、仮眠に入りたいが、いびきに加えてエスカレーターの「足元にお気をつけください」アナウンスがうるさくて全然眠れない。
ずっとエスカレーターのアナウンスが耳につく状態でだったが、ふと人の行き来する気配で起き上がると、ベンチはすでにメンバー交代しており、起きてきちんと座っている人ばかり、土産物屋も営業中。
眠れないと思いつつ、土産物屋のシャッターがガラガラ開く音にも気ずかず眠っていたということだ。

午前7時前。
顔を洗って、RACのチェックインにむかう。


熱帯低気圧
外では雨がびちゃびちゃ。

天気予報で、週末の予報は雨だったが、テンション下がる〜。
ことしは台風が来ておらず、晴れの日続きだったようだが、おととい熱帯低気圧が沖縄海上に突如出現。
海の日に、そろそろ台風が来ないとサンゴが…という話をしていたので、台風はある意味歓迎なのだが…

朝食は、油みそおにぎりと、早朝ブルーシールの紅いもアイス。
ローソンにもファミマにも、油みそのおにぎりがあって、けっこう気に入っている。


8/7 RAC871 那覇07:40 久米島08:10
真夏の青い海に美しい慶良間諸島を思い描いてきたのに、グレー。

でも、島は見えた。

久米島空港に降り立つと、雨はポツポツ。
ドアサイドで待機していたRACのお兄さんが、傘を渡してくれるが、傘が開かなかった。
「このくらいだったら大丈夫です。」と傘をお返し。

ターンテーブルで荷物を待つ間、気になるポスター。

夏は久米島直行便があって、帰りの時間がゆっくりなので、ダイビングでなければ、これいーなーと思っていたが、那覇で給油するんだ…
乗らないのにバス時刻表も気になる。

久米島空港には画伯がいるようだ。
ちょっとポスターに見入っている間に、誰もいなくなっており、荷物ももうまわっていた。

荷物をとると、スーツケースの車輪が1個陥没していた。
RACの女子に、「あの〜、車輪のところが壊れたんですけど」と伝える。
外ではもう、ESTIVANTの送迎が待っている。
時間がないことを告げると、「お帰りはいつですか?」と問われ、「あしたですが、フェリーで帰ります。」と言ったら、RACで帰らないのは想定外のようで、うろたえられる。
「写真だけ撮らせてください。あとで電話します」とのことで、空港を去る。

いつものなんくるないさぁへ送ってもらい、ソッコーで準備。
海況よくなく、1本目はトンバラザシへ。
真夏のイマズニ、トンバラを夢見ていたが、そんな状態ではない。


1st dive トンバラザシ
1本めは、まさかのマンツーで、うねうねの海へ。
私にとってはESTIVANT開闢以来初めてに思えるほど、いつも混んでいたのに。
日曜日は帰る人が多いのか、ちょうど、お盆前の谷間にあたったようだ。

雨はたいしたことない。
トンバラをのぞむトンバラザシに初めて潜る。


入ってみたら、サンゴがキレイ。






イソコンペイトウガニと戯れ、というかストーキング。








バサラカクレエビも近くにいたが、なかなか撮れない。


ヒトズラハリセンボン。


オドリハゼとブドウテッポウエビ。


イロブダイの幼魚




高水温続きで、サンゴが一部白化していた。
超青かぶりだけれど、イソギンチャクももやしみたいに…

98年のトラウマがよみがえる…
エキジット前、ハゲブダイたちの求愛行動を観察。


2nd dive シチューガマ
2本目はダイバー2名。
夜も2名だけだそうだ。
さて、ポイントはシチューガマ。
20代のころに何度か潜ったことはあるけれど、ポイント名のシチューガマは、イスズミ(シチュー)のいる穴(ガマ)という意味と、地形ポイントだったこと以外は、もう忘却の彼方。
シチューをぐつぐつ煮る釜的な響きで、へー、イスズミってシチューっていうんだ、てな感じで、長く記憶に残っている。
イスズミ…ヴァドゥやシパダンの浅瀬を凡庸に漂っているイメージしかないが、当時ですら、今はもういない状態だったところに、うら悲しさを覚えたものである。
ただ、シチューガマには、これといった思い入れもなく、シチューガマかぁ…と思ってエントリーして、まずサンゴうりうりにびっくり。




そしてやっぱり地形。





穴の奥にはホウセキキントキの群れがいて、離れたところからライトをあててもらうと、目がキラキラ。
こんな観察方法があるのね〜と新鮮だった。
壁にはハナゴンベとマルスズメダイがいっぱい。

ハナダイフェチの私だけれど、なぜかハナゴンベはいまいちで、写真もちゃんと撮れず…
でも、ハナゴンベがこんなに群れているポイントって初めてだ。

浅瀬はスズメダイの宝庫。
でも、うねりでゆらゆらして、すばしこい彼らに撃沈。
まだ線だけ、パンツ模様のないカクレクマノミの幼魚も。


ここでも一部のサンゴが白化を始めている。

夜に備えて3本目はパス。
海況が悪いから、ボートでのブラックウォーターダイブは無理で、港のスロープになる予定とのこと。
夜まで昼寝しなきゃ。


ランチは「はなくめ」
遅めのお昼は、はなくめへ。
きょうのチョイスは、みそ汁定食。

朝、実質おにぎり1個だったけど、超満腹。
沖縄ならではの具だくさん味噌汁に、体暖まってよろし〜わ〜、と思う。
真夏なのに。
太陽のない日のダイビング後は、こんなもんだ。


夜…ブラックウォーター転じて「たか家」
おろしスーパーに買って、お土産用に泡盛ボトルをGET。
セームタオルでぐるぐる巻きにして、たぶん割れないと信じ。
なんくるないさぁに戻って、さあ昼寝。
と思ったら、RACから電話。
スーツケースの修理できるか確認中なので、また電話するとのこと。
ほどなくESTIVANTから電話。
ブラックウォーターダイブは、海況悪く中止。
さもありなんな空模様。
「何しに来たんだろ?」と思わないでもないが、ま、こんな時もあるさ〜。
となりのESTIVANTに器材とりにゆき、器材洗い。
そして夜は、「たか家」で飲み会。
ブラックウォーターダイブ主催の峯水さんと、川本さんの話が聞けて、これはこれで良いのかも!?


8/8 イーフビーチ
朝、6:30に起きてパッキング。
雨上がり。
BCは超しっとり。
7:45にESTIVANTの送迎が来ることになっていて、宿の食事をゆっくりとっている時間がないので、朝食はキャンセル。
鉛色の空の下、ココストアへ寄り、みに久米島そば。

帰りがてら、イーフビーチに寄ってみると、8月のイーフビーチとは思えぬ色彩。


ビーチ入り口には、ハマヒルガオがいっぱい。


小学生の頃、ハマヒルガオの童話があったのを思い出した。



8/8 ニューくめしま 久米島08:30 那覇12:30
8時半のフェリーで島を去る。
24時間10分の久米島滞在…
むなしさは否めないが、リベンジに燃えよう。
10月は、フェリー琉球でキレイだったが、きょうの運航は、古くてボロめのニューくめしま。
港まで走るうちに、だんだん空は晴れてきた。
乗船券を買って、すぐに乗船。
待合室のしぶいレトロ食堂は、もう営業していたので、ココストアにしなきゃよかったと後悔。




コンテナにスーツケースを預かってもらい乗り込む。

さて、熱低で、フェリーは揺れ揺れ。
堤防すぎたら波ザバザバで、デッキで遠ざかる久米島をみながらたそがれる、なんてもんじゃない。

デッキにいた人々は、「キャー」と言いながら、走って戻ってきた。
渡名喜に着いたら、ようやく夏色。




那覇に到達したらまたどよーん。

時間は正午。
「ちゃんぽん」がむしょうに食べたい。
さあきょうはどの定食屋へ?
と思っていたら、とまりんに「まぐろ食堂」の文字発見!

すわ!見た瞬間に、心はまぐろ。
マグロ!マグロ!マグロ!と心は連呼しているのに、下船して、コンテナが出てくるのにずいぶん時間がかかった。
多くの人が、大きな荷物でも客室に持ち込んでいたので、預けないほうがよさそう。



まぐろ食堂
4月にドルフィンキックさんにお世話になったときに、泊いゆまちの「まぐろ食堂」でランチという話になったが、行ってみたら移転中でクローズしていたのだ。
人気の店と聞いていたが、時間は12時半を回っていて、店内は空席が目立ったけれど、リーズナブルなメニューはほとんど売り切れていた。
オーソドックスに「まぐろ食堂定食」@1250円。

ボリューミー。


8/8 NH470 那覇14:25 羽田16:55

おなかは満足。
でも、外の雲行きもあってか、ブラックウォーターダイブロスか、なんとなく意気消沈。
NH478 那覇20:40 羽田23:05、最終便で帰る予定だったが、もう帰ろう。
美栄橋までてくてく歩いて、ゆいレールで空港へ。
駅に近づくにつれ、空はどんどん暗くなってゆく。
ホームにたどり着いたら、ザーッ。
最近、建物の入ったとたんにゲリラ豪雨とか、雨に打たれないようにできている。
ゆいレールが赤嶺のあたりを通るころは、滝のような雨になっていた。
と思ったら、まもなく強い日差しになったり、降ったり…

空港に着いたら、ANAのカウンターに行って、「早い便に変えてもらえませんか?」
今からだと16時台かなー、と思っていると、「14時33分の便なら間に合います」
ずいぶん中途半端な時間だなぁと思ったら、ディレイしているらしい。
まったくこのANA国内線の遅延率の高さ、もうちょっと現実的なダイヤを組めないんだろーか?と思う。
でも、往復とも遅延が幸いしているのも確か…
出発まで20分あるのに、下のフロアの保安検査場まで、親切に空港職員が誘導してくれるという。
那覇のANA職員は、いつも優しい。

保安検査場を通過すると、もう搭乗開始時刻だけれど、搭乗口の人びとにまだ動きがないので、最後の紅いもソフトをたいらげて東京へ。

今回はツキがよくよくなかった。
スーツケースは壊れた。
(スーツケースは、写真判定の時点では、修理できそうなので、修理工場へ送ってくださいということになったが、結局修理不能となり、減価償却分を引いたお金が振り込まれることになった…。ポジティブに考えれば、粗大ごみに出す手間も減って、まあ、いいか…)
海況悪かった。
ブラックウォーターできなかった。
思い描いていた夏の久米島でとは、ほど遠いものとなったが、なんくるないさー。
久米島ブラックウォーターダイブリベンジを誓い、これ以上のサンゴ白化が進まぬことを祈るのみ。














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