“酒の肴”は映画とソーセー児と時々柴漬け

今宵の“酒の肴”は...。
鑑賞した映画と双子姉妹&柴犬♀のたわいもない話

『ルーム』の巻

2016-06-25 | 劇場鑑賞した映画

ブリー・ラーソン。オスカー獲得
ル ー ム

ある夜 テレビを見ながら冷たい麦茶をゴックン
うっ? なんだぁ~?
口の中から金属のが出てきたギョッ
なんと! 虫歯治療のために埋め込まれていた金属だった
その歯の神経を抜いちゃっているので 痛みはないのだが
口の中は違和感しかない心地悪い
これは 歯科にかからなければ...っと
診察券を探したのだが 見つからない
なんせ 思い出せないほど遠~い昔にかかった歯科。
そんなとき 見つけたのが歯科の診察券ではなくて
映画チケットの半券。それも『ルーム』
あれっ 観たことは覚えているが
ブログにアップした記憶がないぞぉ。
恐らく ゴールデンウィークあたりに観賞したハズだが...。
2ヶ月という歳月を経ているが 遅ればせながら___

Y  ・

施錠された部屋に監禁されているジョイと 彼女がそこで出産して
外の世界を知らずに育った5歳の息子ジャック。
彼女はある男によって7年間も監禁されており
そこで生まれ育った息子ジャックにとっては
小さな部屋こそが世界の全てだった。
部屋しか知らない息子に外の世界を教えるため
自らの奪われた人生を取り戻すため
ジョイは全てをかけて脱出するが・・・。
 ・

アイルランド出身・作家エマ・ドナヒューのベストセラー小説「部屋」を
『FRANK -フランク-』などのレニー・アブラハムソン監督が映画化
7年間も密室に監禁された女性と
そこで生まれ育った息子が
長らく断絶されていた外界へと脱出し
社会へ適応していく過程で生じる葛藤や苦悩を描いたドラマ
オーストリアで実際に起こった監禁事件にインスパイアされて
書き上げたられた小説「部屋」
‘監禁’という犯罪が題材だけに
犯罪サスペンス的なストーリー構成にもなりそうだが
そういう安易な内容ではなかったよホッ

狭い部屋(ルーム)で母子の特異な日常生活。
狭い部屋(ルーム)が全てだと思っている息子に
外の世界を教えるために そして
奪われた自らの人生を取り戻すため脱出をして
自由を取り戻したはずの 母ジョイが直面する新たな試練。
そして 息子ジャックがリアルな世界を発見していく姿が
簡潔に。そして丁寧に描かれている。

脱出に成功して 喜ばしいハズだった世界は
母ジョイにとっては苦しい試練が...。
息子ジャックには発見と驚きの連続で
みずみずしいリアルな世界。
立場の違いによるの描き方も見事!
 

本作『ルーム』で 第88回アカデミー賞
主演女優賞のオスカーを手にしたブリー・ラーソン良かったね
ノーメイクのスッピン姿でマサシク体当たり演技を披露。
監禁されて特異な生活を送っていた少女から
幼子をかかえる母親という 難しい役柄を見事に演じていた。
でもねその素晴らしい演技を披露した
ブリー・ラーソンよりも気になるお人を見つけちゃったキャッ
5歳の息子ジャックを演じたジェイコブ・トレンブレイ
何よりもの表現に驚かされる。
喜び、悲しみ、恐怖、そしてリアルな世界での幸せetc...。
あのキュートな目が全てを伝えてくるのだ。
アラフォーのオバサマのワタクシは
完全にノックアウトされちゃいましたぁ

‘監禁’は醜い犯罪。本当に酷い犯罪。
だけれど この作品は犯罪を憎むだけの作品ではない。
母と子と その周りにいる家族や支援者の
勇気いっぱい詰め込まれた
‘未来’‘希望’を感じる作品

お家に帰って 双子姉妹イッコ&ニコを
ムギュ~ゥゥゥ したのは言うまでもないかなぁ
イッコ&ニコから「どうしたの?」って 言われて
プチ幸福を感じたワタクシだったありがとう。イッコ&ニコ
 ★★★★☆ < 星4.0ツ>


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