糖尿病に薬はいらない。
高血圧症は薬なしで治す。
高脂血症は治療の必要がない。
朝のテレビ番組や緩いタイトルの雑誌では、このような特集が花盛りである。
本当だろうか。
背景には各学会の治療ボーダーラインが引き下げられ、
従来境界域とされた人が、病人に仕立てられている現状がある。
支払側に位置する人間なので各医療機関の請求書を見る機会がある。
かつて請求側にもいたことがあるので医療機関側の事情も多少は知っている。
くせ者は健康診断の「要精検」というやつで、これが、データ上で
はねられたものが機械的に動いて、のべつ幕なし治療が始まるものが問題だ。
確かに境界線上の患者に絨毯爆撃のような治療を行っているものがあり、
これが識者の批判を受けているものであり、「医原病」とでも言える状況
の患者さん(私にとっては加入者、被保険者なのだが)がいるのは事実だ。
余りに気の毒な患者さんには「あそこは藪」と教えてあげられればいいのだが、
そんなに面識のある被保険者ばかりでもないし、私のキャラが分かっている人
でないと、支払側が誹謗しているという話にもなりかねないので、やんわり
事務的に「医療費通知運動」などをやっている。
この辺は「ドクターショッピング」を患者側がやっているケースもあるので
一概に言えない。大概は患者側でお金と時間がばかばかしくなったり、余りにも
経過が長く他の医療機関に手にした際に名医に巡り会ったりすることがある。
請求費用も嵩んでくるので、最初は支払基金による査定、続いて社会保険事務局
の指導から監査、目に余るものはお取りつぶしという流れになっている。
むしろ問題なのは放置群で、血糖300でも平然としている人がいる。
個人差があるとはいえ、これは物理的限界を超えている。
空腹時140、食後で200を超えたら即治療である。
空腹時血糖110、食後160なら減量、減塩、睡眠時間の確保、
食事時間の適正化、適当な散歩、いわゆる生活習慣の改善で様子を見る。
ヘモグロビンA1Cなら食事のブレがないので6%が目安。7%なら即治療だ。
血圧も収縮期血圧が180を超えたら有無を言わさず治療である。
150位ならまず生活習慣の改善で様子を見る。
コレステロールが一番やっかいだが、最近はLDL-Cを指標にしているので、
200位、TGも200、総コレステロールなら300が物理的限界というもの
である。この辺になると採血して時間をおくと脂が浮いてくる。
変な食事指導よりこの様子を見せた方が余程効果がある。
脂質関連は限界値の6割を目標にしたい。
救急や各種モニターでドクターコールの目安にしている値を
「パニックデータ」と呼ぶことがあるが、その一歩手前の人は
生活習慣の改善で何とかなる話ではないのである。
話は変わるが為替にも物理的限界がある。
円高も究極的には国富をもたらすものであるが、1ヶ月で1割以上の変動は
物理的限界というものである。
公定歩合を下げても為替カジノにつぎ込まれる金が増えるだけという現実がある。
この現実に対して経済学は余りにも無力だ。
仕分けすべきは理系ではなく、竹中平蔵氏に代表されるペテン経済学に対する
補助金だろう。銭ゲバ金融機関が箔付けにする講座の寄付も損金算入は認めず、
使徒不明金扱いしたらいい。私は本当に怒っている。
高血圧症は薬なしで治す。
高脂血症は治療の必要がない。
朝のテレビ番組や緩いタイトルの雑誌では、このような特集が花盛りである。
本当だろうか。
背景には各学会の治療ボーダーラインが引き下げられ、
従来境界域とされた人が、病人に仕立てられている現状がある。
支払側に位置する人間なので各医療機関の請求書を見る機会がある。
かつて請求側にもいたことがあるので医療機関側の事情も多少は知っている。
くせ者は健康診断の「要精検」というやつで、これが、データ上で
はねられたものが機械的に動いて、のべつ幕なし治療が始まるものが問題だ。
確かに境界線上の患者に絨毯爆撃のような治療を行っているものがあり、
これが識者の批判を受けているものであり、「医原病」とでも言える状況
の患者さん(私にとっては加入者、被保険者なのだが)がいるのは事実だ。
余りに気の毒な患者さんには「あそこは藪」と教えてあげられればいいのだが、
そんなに面識のある被保険者ばかりでもないし、私のキャラが分かっている人
でないと、支払側が誹謗しているという話にもなりかねないので、やんわり
事務的に「医療費通知運動」などをやっている。
この辺は「ドクターショッピング」を患者側がやっているケースもあるので
一概に言えない。大概は患者側でお金と時間がばかばかしくなったり、余りにも
経過が長く他の医療機関に手にした際に名医に巡り会ったりすることがある。
請求費用も嵩んでくるので、最初は支払基金による査定、続いて社会保険事務局
の指導から監査、目に余るものはお取りつぶしという流れになっている。
むしろ問題なのは放置群で、血糖300でも平然としている人がいる。
個人差があるとはいえ、これは物理的限界を超えている。
空腹時140、食後で200を超えたら即治療である。
空腹時血糖110、食後160なら減量、減塩、睡眠時間の確保、
食事時間の適正化、適当な散歩、いわゆる生活習慣の改善で様子を見る。
ヘモグロビンA1Cなら食事のブレがないので6%が目安。7%なら即治療だ。
血圧も収縮期血圧が180を超えたら有無を言わさず治療である。
150位ならまず生活習慣の改善で様子を見る。
コレステロールが一番やっかいだが、最近はLDL-Cを指標にしているので、
200位、TGも200、総コレステロールなら300が物理的限界というもの
である。この辺になると採血して時間をおくと脂が浮いてくる。
変な食事指導よりこの様子を見せた方が余程効果がある。
脂質関連は限界値の6割を目標にしたい。
救急や各種モニターでドクターコールの目安にしている値を
「パニックデータ」と呼ぶことがあるが、その一歩手前の人は
生活習慣の改善で何とかなる話ではないのである。
話は変わるが為替にも物理的限界がある。
円高も究極的には国富をもたらすものであるが、1ヶ月で1割以上の変動は
物理的限界というものである。
公定歩合を下げても為替カジノにつぎ込まれる金が増えるだけという現実がある。
この現実に対して経済学は余りにも無力だ。
仕分けすべきは理系ではなく、竹中平蔵氏に代表されるペテン経済学に対する
補助金だろう。銭ゲバ金融機関が箔付けにする講座の寄付も損金算入は認めず、
使徒不明金扱いしたらいい。私は本当に怒っている。