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マイレージ マイライフ

2010-10-13 23:00:34 | 日記
Up in the Air マイレージ マイライフのDVDが図書館で借りられたので再度観ることにした。
American Airline, Hilton Hotels, Hertz などの旅行関係会社の宣伝もすごいけれどこの映画に出てくる登場人物はそれぞれしっかりと描かれており違和感がない。
そのうえ、会話が軽妙で微笑みたくなるような場面が数多く登場する。
人生の一大転機である失業がテーマなだけに映画全体が暗く沈む危険がある。
それを回避する手法としては最良だ。

俳優陣ではジョージ・クルーニー、ベラ・ファーミガ、アンナ・ケンドリックらが印象に残る。
ジョージ・クルーニーはERで売り出していた頃に比べ、余裕のある演技で微妙な内面の変化をうまく描出している。
ベラは The Departed ではそんなに目立たなかったが、今回の映画では妖しい魅力を十分に発揮している。
トワイライト・サガでジェシカを好演しているアンナは助演女優賞でオスカーを取ってもおかしくなかった。
2010年にこの分野でノミネートされた5人の演技を全て観た上での意見だ。
本命・対抗ともこの映画の女優陣だと信じていたので Precious のモニークの受賞は意外だった。

ー気に入った台詞ー

"Never get behind old people. Their bodies are littered with hidden metal and they never seem to appreciate how little time they have left. Bingo, Asians. They pack light, travel efficiently and they have a thing for slip on shoes. Gotta love 'em."
「セキュリティーでは老人の後ろにつくなよ。彼らの体中に金属が埋まっている。そのうえ、老い先が短くて時間が貴重なことを理解していない。おっ、アジア人だ。彼らは装備が軽いし効率がよい靴もすぐ脱ぐ。彼らの後ろが最高さ。」

"Would you like cancer?"
"What?"
"Would you like can, sir?"
* 訳すとつまらない………

"Can you stop condescending for one second or is that one of the principles of your bullshit philosophy?"
<アンナがジョージに対して>、「一瞬でもいいからその偉そうな口の利き方をやめてくれない?それともそうするのが貴男のチンケな人生哲学なの?」

"You know why kids love athletes?"
”Because they screw lingerie models."
"No, that's why we love athletes. Kids love them because they follow their dreams."
「どうして子供たちがスポーツ選手にあこがれるか知っているかい?」 
「スーパーモデルと仲良くできるからかい?」
「いや、それは俺たちがあこがれる理由だ。子供たちは見ているのは彼らが夢を追い続ける姿勢だ。」

挙げていけばきりがない。
安易な語呂合わせもウィットに富んだ会話の中では清涼剤のような役目を果たしている。
よく練られた台詞を楽しむために繰り返しみられる数少ないコメディーの一つだ。
星5つ。