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博士号

2010-10-14 18:17:23 | 日記
今日は博士課程の学生が学位審査員の前で研究予定の発表を行った。
結構厳しい状況だった。

これまでの予備研究の結果発表とそれに基づいた計画自体は合格点をもらったが、今後の予定について重大な懸念が表明された。
最低でも週40時間のベンチワークに加え、週10時間の学部学生指導の義務と片道2時間の通学時間というのは現実的でないというのだ。
確かに、生後数ヶ月の赤ん坊の母親役を努めながらこの週70時間以上の拘束時間をこなしていくのは不可能に近い。

彼女はこれまでの4年数ヶ月間、頑張ってきた。
GPA 3.83 というのは2/3以上の科目でA(最良の成績)を取ってきたことを示す。
クラスのトップと言っていいだろう。
このまま退学するのは彼女にとっても、院にとっても損失だ。

みんな何とかして彼女を卒業させる方法はないかと案を出し合った。
引っ越して通学時間を週20時間以上減らすというのは有力な案の一つだ。
いずれにせよ、学位を取るというのは、学問ができて有能なだけではままならないものだと感じざるを得ない。
彼女はどういう解決法を提案してくるのだろう。