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奨学金とスピーチ

2010-10-21 09:55:52 | 日記
昨夜は Distenfeld Scholarship Reception に出席した。
アメリカの奨学金 (Scholarship) は授与が基本。
貸与する分はローン (loan) という。
日本の奨学金貸与という表現は不思議なのである。

子供たちが奨学金を利用してどういう活動をしたかを報告する会だった。
ほとんどの学生が、夏期プログラムに参加したのだが、劇場系、音楽系、海洋生物学、宇宙工学、コンピューター科学、インターネット関連(1日数万のトラフィックがある本格的なサイトの維持)からファッションまで、幅広い分野で子供たちが経験を積んだ。

学級の担任の先生からノミネートされた生徒が作文を書いて、どういう目的でどういうプログラムに参加するか、それが将来どう生かされるかを表現する。
その作文を審査して受賞者が決まる。
ノミネートは各学級一人ずつで受賞者は12人(4年生から11年生まで)なので比較的狭い門だ。
受賞歴は子供の履歴書に記載できるので大学入学までの間様々な活用方法がある。
その意味で受賞者の親が大変うれしそうにしているのも納得できる。

さて、報告の方はというと、あらかじめ書いておいた文面を読み上げる子供が多く、立派な言葉が続く。
明らかに親の手が入っている。
スピーチとレポートが同じという子供も多い。
やはりスピーチは聴衆に自分の言葉で語りかけて欲しい。
短くていいから。

多くの先生と、親たちは子供たちに次々と賞賛の言葉をかけていく。
これが子供たちの自信になっていくんだなあと実感。
この国の人たちは褒めるのが上手だ。