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機密情報

2010-10-22 17:52:10 | 日記
オンブズマン的なウェブサイト (WiliLeaks; a whistle blower) が爆弾を落とした。
391,832 部にも及ぶ膨大な数のイラク戦争に関する機密書類が暴露された。

各国の新聞社に情報が寄せられていたが、公開制限が今日までかけられていたという。
ニューヨークタイムス(米)ガーディアン(英)、ルモンド(仏)、シュピーゲル(独)で当然ながら日本の新聞社は入っていない。
その資料によると、天地がひっくり返るほどの新事実はないものの、政府によるいくつかの情報操作が明らかとなった。

1.「戦死者の数は数えていない。」
  2004年から2009年までに確認された戦死者のか図は11万人弱。
  その内訳は一般市民 (66,081) 、イラク敵軍 (23,984) 、イラク正規軍 (15,196) 、アメリカ同盟軍 (3,771) だ。
  IEDの犠牲者が3万人強もいる。
  数の正確さはさておき、米英政府ともに戦死者の数を集計していないと虚偽の発表をしてきたことがわかる。

2.これまで公表されてきた捕虜虐待が氷山の一角だったこと。
  膿は出し切ったという米英政府の調査報告は自らの資料によって否定された。

3.一般市民の犠牲者数はこれまで故意に過小発表されてきた。

4.捕虜の処刑が行われていたこと。

5.投降を試みた兵士も処刑されていたという事実。
  この事件に関わったヘリコプター(クレージーホース18)は昨年7月にも問題を起こしている。
  バクダッド郊外でロイター通信の記者2人を殺し子供2人を傷つけたとされる。

米国防省は文書の公開を強く非難しているが WikiLeaks 側はひるむ様子がない。
各国のジャーナリストに資料を配付しておけばもみ消される心配がないことと、資料の信憑性に絶大なる自信があるからだろう。
この後の展開から目が離せない。