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口蹄疫

2010-05-21 12:51:59 | 日記
遂に、宮崎県の種牛が全滅の危機に。
避難させていたエース級の6頭のうちのうち1頭から、ウィルスの遺伝子が検出されたという。
昔から風に特効薬がないと言われているとおり、小さなRNAウィルスに関しては特効薬がない。
ましてやこのウィルスの感染力たるや、すさまじいものがある。
致死率が高い(発見されると殺処分)にも関わらず、流行が続くのが凄い。
空気感染だと言われているが本当だろうか。
発病しない動物があり、潜在的なウィルス保有個体がたくさんいるのではないだろうか。
特に鳥とか昆虫とかがウィルスを運べるとしたら、コントロールは非常に難しい。
爆発的に流行するためには、ウィルスの影響を受けない宿主が必須だろう。
例えばカナダでは犬と狼がウィルス伝搬に重要だったという。

このウィルスで国を責めている人が多数いるようだが、すぐにどんな手立てを取ったところで状況は変わらないと思う。
だれかに責任を押しつけて気を晴らしたいという同期は分かるが不可能だ。
ウィルスの拡散する方法がはっきりと分かってないのだから。
インフルエンザの時のように、無意味な空港検疫を政治パフォーマンスのためだけにすると言う愚かなことは繰り返さないで欲しい。