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インターネットと日本のインフラ

2010-05-14 09:35:57 | 日記
先進諸国の世界が今クラウドを中心に動いている。
膨大なコンテンツ(both Primary and Secondary Databases)が iPod や iPhone、iPad をはじめとする端末で手軽に閲覧できるようになった。

まずは Primary DB から
既に音楽業界は既に、メディアからクラウドへの移行が進んでいる。
iTunes が革命を起こしたのだ。
MP3はアップル社が先行した訳ではないが、その提示の仕方が見事だった。
多くの人の生活スタイルを変えたと思う。
音楽の次は書籍だ。
音楽とは比べ物にならないくらい市場の規模が大きい。
ここでも、アマゾンのキンドルが先行しある程度の成功を収めた。
ソニーや大手書店(Barnes and Noble や Borders)も参戦したが、やはりアップル社の iPad はその衝撃度において他を圧倒する。
これから目が離せないが、試用した感じでは iPad の魅力は群を抜いている。
大変革の予感がする。

次に Secondary DB について。
代表格は YouTube だ。誰もが情報を発信できる。
膨大な量のデータがアップされている。
世界中の人を飽きさずにひきとどめておけるくらいの勢いである。
そのデータを手軽に端末で引き出せるのだから、クラウドの役目は大きい。

データベース以外では Face Book や Twitter をはじめとするSNSもクラウドを利用している。
多くの人に影響力があるのは万人の認めるところだ。

問題はそのクラウドを誰が管理するのかということ。
グーグルやアップル社は既にシステムを構築している。
日本ではどうだろうか?
無理である。理由は二つ、地理と国策。

サーバーの管理で一番問題になるのは空調だが、エアコンをがんがん効かせてサーバーを稼働するなどと言うのは電気代がかさむし、第一地球環境によろしくない。
グーグルのように自然を生かした方法が一番だが、日本でそれが出来るとしたら北海道くらいだろうか。
日本の東京一局集中型のビジネスモデルでは到底無理である。

さらに、日本の法制度ではサーバーの容れ物は消防法を始め、各種法律でがんじがらめとなっており融通が利かない。
現行法制度のまま世界を相手にして勝負するなどと言うことは考えられない。

クラウドには国境がないので、関税外障壁等で保護されてきた日本産業の出番はない。
競争力がないという意味だ。
特に、インターネット関連の事業については日本の会社はかなり個性的だ。
それが果たして世界で通用するか?

日本の書籍や、演劇映画等のコンテンツはとても貧弱で、法整備も出来ていない。
まだクラウド世界に足を踏み入れる準備が出来ているとは言いがたい。
これ以上遅れが拡大しないように祈るのみだ。