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航空業界

2010-05-03 19:34:07 | 日記
他人事ながら航空業界は今大変そうだ。
今日ユナイテッド航空とコンチネンタル航空の合併が発表された。
労働組合もまだ表立って反対していないし、法務省の反トラスト部局の承認もデルタの場合より時間がかかりそうだと言われているが、政府から懸念する声は出ていない。

この2社は2年前にも合併しかけたことがある。
その時にはコンチネンタルがユナイテッドを買収する予定だったが、財務状況が良くないと言うことでコンチネンタルが怖じ気づいたのが破談の原因とされている。
皮肉なことに、 今回はユナイテッドがコンチネンタルを買収した。
時価総額約32億ドル(3000億円くらい)。
驚愕なのは今ユナイテッドの手持ち資金が40億ドルを超えていると言うことだ。
いつの間にか立場が逆転している。
バッグ持ち込み料金などの各種追加料金の導入が成功したからだ。

かわいそうなのはUSエア。
コンチネンタルを交渉の場に引き出すための道化師として使われたというのがもっぱらの噂だ。
交渉の過程、コンチネンタルの反応、結末を眺めると納得出来る。
USエアの生き残りに関しては、ウォール街では懐疑的な意見が多い。
第3位に転落したアメリカンは経営陣から楽観的な発言が多く見られる。
WSJの社説でかなり厳しく糾弾されていた。
そんなに鷹揚ではいけないと。

消費者の立場としては、これによって価格の高騰、少ない選択肢、より満席に近いフライトを覚悟しなければいけない。
デルタの合併の際には、格安航空会社が頑張ってくれたおかげで航空券が値上がりしなかった。
今回はどうか?
飲み物やエンターテイメントは有料で良いから、運賃を下げて欲しい。