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計算機

2010-05-13 10:31:54 | 日記
期末試験の真っ盛り。
キャンパスで見かける学生はみんな疲弊している。
アメリカの大学生は日本の受験生のように勉強をする。
大学名でなく成績で将来が決定するからだ。
医学校への進学コースとなると一層この傾向に拍車がかかる。

今日の試験では皆、TI-84 Plus という計算機を持ってきた。
アメリカの高校で標準として使っているモデルだ。
その上位機種(TI-89)まで持ち込みが許可されているが、数学や物理でない限りあまり差は出ないだろう。
計算機の能力は高く、微積分はもちろん、2次方程式の解や因数分解までできてしまう。

メモリーがついているので、全国共通試験(SAT)などでは試験前にリセットすることが義務づけられているが、強力な武器であることに違いはない。
学校で重要視しているのは計算応力ではなく、応用力だということがこれでもわかる。
機会にできることは機械に任せて、それをどう利用するかに主眼をおいている。
小学校で計算問題を繰り返し練習させるのは同じだが、その量に雲泥の差がある。
どちらがいいかわからないが、考え方が大きく異なると言えよう。