ナチュラルファームGrato Gratoな毎日

当ファームでの日々の出来事を
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農家の立場として

2011-03-29 00:45:04 | 日記
農家にとって、春先の準備作業は忙しいし、とても大事な
仕事です。今年一年の明暗がかかっているからです。

私も今その準備作業に追われています。
野菜の苗を起こしたり、田んぼの種籾の浸水を始めたり、
田畑に堆肥や肥料を鋤き込んだりと。
大変だけど、今年は上手にできるだろうかとか考えたりして
作業するのは農家の楽しみでもあります。

今回の地震でそれができない農家の方がたくさんいらっしゃる
と思うと本当に心が傷みます。

特に福島原発周辺の方はなおさらです。
未だ事故は収束しておらず放射能は出続けています。
今年来年の問題ではなく、これからの長い将来の希望すら
断ち切ってしまうような事態が起きているのです。

自分の身に置いて考えてみます。
例えば東海地方で今回クラスの大地震が起こり、浜岡原発
で何らかの放射能漏れがあった場合、間違いなく当地にも
放射能が飛来し、出荷停止を余儀なくされ、この仕事自体
続けられなくなるかもしれない。
決してあり得ない話ではありません。

行政が国民の安全と生活を守るのは一番大事なことであり
今回の事故はその根幹を大きく揺るがしていることは間違い
なく(物質的なものだけではなく、人々を不安にさせる心
の問題もある)。震災の復興や、日本経済の立て直しにも
大きな障害となると思う。

やはり早急にエネルギー問題の根本的な見直しをしなければ
いけない時期に来ていると思う。

そして私たち一人一人もこういった問題に注意を傾けて、
少しでもいいから出来ることをやっていかなければと思う。

ここ数日過度な自粛ムードは経済にも良くないという論調が
多い。確かにそれはわかる。

また人々の不安を煽るようなことはよくないと、報道なども
原発のことを少し避けてきている風潮がある。

だけど大事な問題はそれとしてしっかりとらえなければいけない。

日本は不幸にも広島・長崎に続いてまたも大きな放射能による
被害を経験してしまった。世界でも類を見ない確率だろう。

今回起きたことは1人1人の心にしっかり刻み、それを子供
や孫など後世に伝えなければいけないし、世界の人々にも伝え
なければならない。それは私たちの責務なのかもしれない。

またこの大事な自然を後世のために残さなくてはいけない。

ついいろいろぶちまけてしまいました。
また明日から地道に農作業に勤しみたいと思います。


















震災のことなど

2011-03-16 17:11:19 | 日記
3月に入り、寒さもやっと一段落し、ようやく本格的
に農作業が始められると思っていた矢先でした。

地震発生の日、家の前にいてものすごい地震の揺れを
感じましたが、すぐに落ち着いたので、畑でもみ殻
薫炭焼きの作業をしました。

今考えるとこんな大惨事になっているとは知らずに
火を使った作業をしていたことは反省しています。

当地は幸いにも被害はなく、現在のところ平穏な生活
を送らせていただいているのですが、報道による連日
の被災地の惨状を見て、とても心が傷みます。

何かできることはないかと考えていますが、なかなか
思いつかず、電気その他エネルギーの節約、余計な買い
だめはしない。夜は早く寝るといったことくらいです。

小さなことでも、みんながやれば大きな力になると思い
ますので出来ることをみなさん一緒にがんばりましょう。

さて今回の地震の特徴としてとても広範囲で比較的大きな
地震が起こっていることです。

長野県北部に続き昨日は静岡県でも大きな地震がありました。

福島の原発に関してはもう起こってしまったことなので、
まずは全力で被害を最小限に食い止めて欲しいところですが、
原子炉が稼働停止してから冷却して安全な状態になるまで
時間がかかるということを考えるとやはり、柏崎、浜岡原発
などの稼働を一時的に休止させることも検討してほしい
ところです。

とにかく日本全国の皆さんがはやく平穏な生活が送れるように
願うばかりです。