昇交点

五藤テレスコープ的天文夜話

原村星まつり・天文教育研究会

2018-08-08 11:25:19 | 星まつり・観測会・イベント

8月3日(金)からは例年通り原村星まつり、その後の6日(月)からは天文教育研究会(会場:慶應大 日吉)と続けて参加してきました。原村星まつりではMARK-X赤道儀用ポータブルピラーの試作を展示しました。MARK-X赤道儀の現在までに高評価に対し、脚部が旧来のままで終わってしまっていることから、弊社で脚部を回転させて折りたためるポータブルピラーを企画しました。ご覧いただいたみなさまには好評だったので、2軸モータードライブ同様一定数のオーダーをいただければ製品化したいと思っています。

あと、最近力を入れている天体スペクトル観測製品第2段として「太陽スペクトル観測装置」の試作品も持ち込みました。本機は太陽スペクトルに特化しているため、アマチュアより天文教育分野や科学館等の運用を想定しています。実際にデモしたところこれが予想上に好評でした。感想を聞いてみると太陽スペクトルは展示や文献で見たことがあっても実際に見たことがない方が大半だったことみたいです。あと最近は黒点や大きなプロミネンスがなかなか現れないこともあったかも知れません。

最後は販売中の天体スペクトル観測キットですが、これもブースで実際に見てみたい方が多く、関心が想定以上の高かったことがわかりました。特に観望や撮影はやりつくしたと感じているアマチュアの方が次の楽しみ方や目標を模索している中でヒントになったみたいです。また夜は晴れたことから実際にベガのスペクトルを回折格子STARANALYSER100で撮影し、それをソフトRSpecで解析する流れを実演をしたことで思ったよりも簡単にできることを知っていただけたのではないかと思います。

原村星まつりに続いて参加した天文教育研究会は太陽スペクトル観測装置と天体スペクトル観測キットについて展示をおこないました。本製品の性格上天文教育に最適と思っていますので、暑さが厳しい中ではありましたが関係者に実演を交えて説明をさせていただきました。こちらも話をうかがってみると太陽スペクトルを実際に見ることができるのはとても貴重な体験になることや天体のスペクトル観測も入門レベルでちょうど良い機材やソフトがなく、本格的な観測に進む前に実習させるのに良さそうだという評価をいただきました。

今回ブログで紹介したものは胎内星まつりでも展示しますので興味がございましたら弊社ブースにお越しください。(kon)