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昇交点

五藤テレスコープ的天文夜話

日本天文学会とジュニアセッション

2014-03-24 16:18:58 | うんちく・小ネタ

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先週、日本天文学会春季大会が三鷹市の国際基督教大学で開催されました。今回は会社から近いこと、昨年超新星SN2013gvを発見した先輩嶋さんの天体発見賞表彰式もあるのでこの機会に参加してきました。

会場では様々な分野の研究発表があり、若い研究者や学生の姿が目立ちました。何分先端分野の内容が多いので筆者のスキルでは難しいものばかりですが、雰囲気に触れるだけでも新鮮な感じがしました。

天体発見賞・天体発見功労賞・天文功労賞では10名の方が表彰を受け、嶋さんも昨年に続き超新星の発見で表彰されました。あらためておめでとうございます。

そして、筆者が特に見ておきたいと思っていたのが小学校~高校生によるジュニアセッションでした。今回で16回目を迎え参加校も増えてきたことから今回は2日に分かれました。発表はポスターセッションと口頭がありますが、ポスターセッション会場は多くの人が集まり熱気を感じ、口頭発表も1団体6分間しかない中、ほとんどの発表者が時間を超過せずに手際良く発表していく様子を見るとこの日のためにという気持ちがひしひしと伝わってきます。

質疑応答の時間は研究者からも鋭い質問もあり、中には発表した内容や手法についてまだ自分たちの物になっておらず回答に苦労したところもありましたが、この日の経験は後々必ず役立つものと思いました。

高校生までですからレベルもいろいろあるし、指導される先生の力もあってということもあるかも知れませんが、若い人で天文をやる人が減ったと嘆く望遠鏡業界は彼らの活動を実際に見ておく必要はあると感じました。以前もブログで書きましたが若い人はいるところにはいて、それに気がついていないだけかも知れません。

またデジタル関係の進歩・普及は彼らに天体観測を容易におこなうチャンスを与えてくれました。望遠鏡業界や関連メディアが天体撮影関係中心になっている風潮のある中ではとても興味深いところです。

以上のことからジュニアセッションを通じていろいろと考えさせられています。弊社としても彼らが学校を出てからも天文をライフワークとして続けられるようお手伝いできるものを考えていければという思いが募りました。(kon)

画像1:掲示された看板
画像2:受賞者の記念撮影
画像3:ジュニアセッション発表会場
画像4:ジュニアセッションポスターセッション