ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

ヒューマン・キャッチャー(ビクター・サルヴァ監督)

2008-01-05 | Weblog
ストーリー;「ジーパーズ・クリーパーズ」の続編。23年間に23日だけ生物を食べつくし、食べた生物の「機能」を取り込むクリーチャーが中西部と思われるボホ郡に突如現れた…。時代設定は現代とも80年代とも70年代とも説明がまったくつかない荒唐無稽でしかも怖い特撮映画。俳優も美術も気合が入った仕事でとにかく観客を楽しませようというプロ意識が感じられるホラー映画。前作で警察署で暴れまくったクリーチャーなのですでに大方の観客には警察も軍隊も役に立たないことを知っている。近代兵器を何も持たないスクールバスの生徒はいかにしてこの怪物と立ち向かうのか…!!
出演;レイ・ワイズ、エリック・ネニンジャー、ギャリカイ・ムタンバーワ
コメント;やはりホラー映画とはいっても、たとえ付き合い程度でしかフランシス・フォード・コッポラが名前を連ねているだけでも、スタッフの気合の入り方はとにかく「段違い」ということを認識させてくれるB級ホラー映画。美術とか装置とかで予算や技術に手を抜くのがだいたいこの手の映画の「見所」でもあるのだが、細かい設定にまで割りと気を使っている点でサルヴァ監督の評価かなり高し。「ダーティハリー」も真っ青の黄色いハイスクールバスに乗った高校生の一群。バスケットボールの試合の後という設定だが、高校生役の若手俳優人にも手をぬいた様子なし。もちろんこの映画で別の監督、うまくいけばフランシス・フォード・コッポラ、あるいはその娘のソフィア・コッポラ、あるいはその妹のタリア・シャイア、いやいやその親戚の…とハリウッドに蜘蛛の巣のように張り巡らされたコッポラ一族。なんとなく製作に一つ名前があるとこうまで…。
 前作「ジーパーズ・クリーパーズ」の続編ではあるが、この映画だけでも十分に楽しめると思う。ただ意図的な演出だろうが、時代性を全くみせない。車の種類についてもおそらく年代物の車を選び、ほんの少し携帯電話も出てくるが、大体はアナログな無線通信。そして銃も一応画面には姿をみせるのだが、発砲シーンはなく手作りの「銛」が大活躍する。友情アリ涙アリではあるのだが、それだけではすまない究極のキャッチャーぶり。タイトルはおそらくUFOキャッチャーをイメージしたのではなかろうか。楽しめるホラー映画で実は「ジーパーズ・クリーパーズ」よりも面白いのではないかと思う。
俳優の中では霊感のあるという「美少女」ミンクシー役のニッキー・エイコックスが割りときれい。しかも突然インスピレーションに満たされて前作での主役もカメオ出演してくれる。


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