ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

ソウ(SAW)(ジェームズ・ワン監督)

2008-01-05 | Weblog
ストーリー ;突然目覚めるとそこは、汚い浴槽の中。しかも足は鎖でつながれていた。密室の中で男二人がヒントを頼りに脱出劇を試みるが、それは「死」か「脱出」かをかけるゲームの一つだった…。
出演;ケアリー・エルウィズ、ダニー・グローバー 、モニカ・ポッター
コメント ;ブルーの始まりから、ブラックの終わりまで色の使い方が見事な密室サスペンス・かつてイギリスの貴公子ともよばれたケアリー・エルウィズがエリート外科医を演じて、見事に見せる。「生きる喜び」をテーマに展開する一連の映画には伏線が山ほどはられており、いくつかの点を除けば脚本が完全に近い上、演出が難しい密室も照明と衣装で美しさを保つ。同じ明るさではなく状況に応じた照明の使い分けが監督の才能を感じさせる。
 「死」を目前とした人間が真の人生である…といった一種の病的な発想はおそらくハイデッガー哲学でいえば「実存」ということになる。タイトルのSAWはおそらく「見た」ということではなく「けずる」「切る」という意味合いかねているのだろう。ダニー・グローバーもまた「リーサルウェポン」でみせた刑事役とは異なるインテリ刑事の役割をつとめ、そして最後は凶器の世界にゆきつく。登場人物がすべてカット割でならべられた瞬間にゲームは完結ししかも予想外のラストを迎える。新感覚のミステリーとは多少出来具合に問題がある映画に使うセリフだがこの映画はまさしく新感覚の境地の映画でしかも完成度が高い。面白い。

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