ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

時をかける少女(細田守監督)

2008-02-21 | Weblog
ストーリー;7月13日は「ナイスの日」を鍵として、ある日突然、理科室でだれかにぶつかったときにタイムリープができるようになった女子高生紺野真琴。黒板には「Time waits for noone」と書かれていた。7月12日と7月13日の間を何度もタイムリープしていくうちに、時間をさかのぼることだけでなく、時間を待つことを学び始める高校生の夏。仲間の間宮千明と医学部進学をめざす津田巧介とともに遊びながらもしっかり大人への道をみすえはじめる。
コメント;原作は筒井康隆の名作「時をかける少女」だが場所も設定もエンディングもまるで違う新しい作品。紺野真琴のおばにあたる芳山和子がかつての尾道の主人公をおもわせる存在だが、「時をかける少女」の真髄はまさしく筒井康隆の原作のとおり。奥華子の主題歌「ガーネット」「変らないもの」の2曲がまた映画に静かな華をそえる。作画協力として目白学園中学・高等学校の名前があったが、実に「本物の高校らしい」雰囲気が全体に醸し出されている。あるべき高校ではなく、実際にある高校や街並みを地道に作画していった結果がこのリアリティのあるアニメーション映画に結実したのだろう。「人が大事なことを話ししているのになんで聞かなかったのだろうなあ」「待ち合わせの時間に遅れたら橋って迎えにいくのがあなたでしょう」といった台詞の一つ一つが計算されていて、しかもしっかり映画の流れにはまっている。東京国立博物館も映画の中に登場するが「ベルリン至宝展」のポスターまで緻密に描かれていた。商店街の様子や電車が走り抜けていく様子。アニメーションではあるけれど、この電車の走るシーンだけでも素晴らしい映画なのだと思う。低予算で最初はミニシアターのみの公開だったがその後作品の内容の素晴らしさがクチコミで伝わり、大ヒットとなったアニメーション映画作品。

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