ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

グッド・ガール(ミゲル・アルテタ監督)

2008-01-08 | Weblog
ストーリー;23 歳のときに大学に行かず結婚を選んだジャスティン。アメリカ南部のスーパー・マーケットで働く日々にうんざりしていたある日、「ライ麦畑でつかまえて」をひろげている22歳の青年と話をする。そして二人は日常生活から逃れるように逢引を繰り返していくが…。
出演;ジェニファー・アニストン、ジェイク・ギレンホール、ジョン・キャロル・リンチ
コメント ;非常にみていて胸がむかむかする映画というのは実はそれほどないのだが、この映画が実はもう最低に近い映画で、「なんでこんなウスラバカと?」といいたくなるような22歳の青年と30歳の主婦のわけのわからない恋愛模様。gooの「いくらまで出せる」のラジオボタンに「金返せ」がないのが残念だ。さらには、ブルーベリー食べていきなり死んじゃうオバハンやら、「不倫をばらされたくなかったら…」とまるで往年の日活ロマンポルノのような展開のベッドシーン。で、最後は無残な画面で映画が終了するのだが、これハリウッド以外の資本も入って映画化されたのだが、こんな脚本をなぜ映像で展開しなくてはならんのか。しかもジェニファー・アニストン主演で…と絶句する。日常生活の方が映画よりも複雑なのさ、ありのままを露悪的であっても自然に描くのが芸術なのさ… とか明治時代の日本の自然主義文学かなにか製作者は読んできたのじゃなかろうか。日常生活の方が映画よりも厳しくて陰湿で、しかも意外な展開に満ち溢れているからこそ映画を見ようとするのであって、どこにでも転がっているような男女のいちゃいちゃを見るために映画に時間をさいている観客はそうはいない。むしろ作成者の「おれたちギョーカイはさぁ」というような一種のスノビズムすら感じたりもして。
 あ~、こういう展開の映画でしかもラストは赤ちゃんがでてきてやっぱりハッピー・エンド。「明日に向かって撃て!」はそれほどいい映画ともこれまで思っていなかったが、やっぱり今思うとさすがだなあ。クリント・イーストウッドの「マディソン郡の橋」もたいしたことないと思ったけれど、同じ題材を描いてもここまで気品の差がでてくるのだなあ、などとふと昔を懐かしむ。露悪主義と下品なのは違うのではないの。としばし思う。
 で、ジェニファー・アニストンやジェイク・ギレンホールはなかなかいいのだけれど(特にジェイク・ギレンホールはたしかにうまいのだが)ジェニファー・アニストンという女優のキャスティングがわからない。シリアスドラマ向きではないうえに前後のシナリオの流れをどこまで理解しているのかわからない機械的な演技なのだが…これっていわゆる俳優養成学校などではやっぱり優秀な演技っていうことになるんだろうなあ。英語は俺でも聞きやすい発音だし、そこそこ綺麗だし。だがミスキャストだったと思う。映画にとっても俳優にとっても。

 ときにこの映画で気味の悪い自意識過剰の22歳を演じたジェイク・ギレンホールが2005年度のアカデミー助演男優賞にノミネート。主演男優賞にはフィリップ・シーモア・ホフマンがノミネートされ、さらにアニメ部門では「ハウルの動く城」がノミネートされている。なかなかこれはこれで見ごたえのあるオスカー授賞式になりそう。宇宙戦争のトム・クルーズは、ある程度予想どおりラジー賞に3部門ノミネート…。やはり…。

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