
キャスト:喜多嶋舞,津田寛治,永島敏行,竹中直人
評価:☆
コメント;石井隆監督の「美学」はかなり好き。低予算でしかもおそらくカメラも1台で撮影しているのだと思うが,ボーリング場をロケに使った工夫,照明による工夫で,その美学を貫徹していこうという姿勢は素晴らしい。ただこの映画では,やや喜多嶋舞のヌードに依存しすぎて,肝心の石井隆の美学がないがしろにされたような気もする。SM系統のシーンが多いのも辟易するほか,セックスのシーンが異様に長く,肝心の人間描写がなおざりで。もちろんセックスシーンが悪いと言うのではないのだが,正直,ポルノ映画でないかぎりは,あまりに長時間描写されても次第に退屈してくるだけという効果もあり,このあたりが残念。病院の廃屋など美術が相当頑張ったのではないかと思うのだが,その舞台装置も結局セックスシーンの小道具になってしまうのがちょっとなあ。役者の中で光るのはマネージャー役の津田寛治。タレントを守ろうとする一方的な愛が最終的には狂気に変化していく。こういう演技もできるのか,と津田寛治にはかなり高い評価。竹中直人については最初からジャーナリストには見えず,最初の20分ぐらいでネタバレしてしまうのが残念。もう少し台詞回しのうまい役者を起用するべきではなかったか。ただ喜多嶋舞が「何か期するもの」をもってこの役に望んだ心粋はかえる。
スオーリー・:人気女優の土屋名美。現在撮影中の映画についてジャーナリスト葛城からインタビューを受ける。劇中劇が複雑に織り込まれた作品で粗筋がきわめて複雑な映画だったが,次第に名美は脚本を取り出し,その解説を詳細に加えていくが…。
評価:☆
コメント;石井隆監督の「美学」はかなり好き。低予算でしかもおそらくカメラも1台で撮影しているのだと思うが,ボーリング場をロケに使った工夫,照明による工夫で,その美学を貫徹していこうという姿勢は素晴らしい。ただこの映画では,やや喜多嶋舞のヌードに依存しすぎて,肝心の石井隆の美学がないがしろにされたような気もする。SM系統のシーンが多いのも辟易するほか,セックスのシーンが異様に長く,肝心の人間描写がなおざりで。もちろんセックスシーンが悪いと言うのではないのだが,正直,ポルノ映画でないかぎりは,あまりに長時間描写されても次第に退屈してくるだけという効果もあり,このあたりが残念。病院の廃屋など美術が相当頑張ったのではないかと思うのだが,その舞台装置も結局セックスシーンの小道具になってしまうのがちょっとなあ。役者の中で光るのはマネージャー役の津田寛治。タレントを守ろうとする一方的な愛が最終的には狂気に変化していく。こういう演技もできるのか,と津田寛治にはかなり高い評価。竹中直人については最初からジャーナリストには見えず,最初の20分ぐらいでネタバレしてしまうのが残念。もう少し台詞回しのうまい役者を起用するべきではなかったか。ただ喜多嶋舞が「何か期するもの」をもってこの役に望んだ心粋はかえる。
スオーリー・:人気女優の土屋名美。現在撮影中の映画についてジャーナリスト葛城からインタビューを受ける。劇中劇が複雑に織り込まれた作品で粗筋がきわめて複雑な映画だったが,次第に名美は脚本を取り出し,その解説を詳細に加えていくが…。
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