ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

リアリティ・バイツ(ベン・スティラー監督)

2007-12-28 | Weblog
ストーリー ;ちょっとレトロな形のメロドラマ。大学を卒業すると。それぞれがいろいろな道を歩くと。一人は小売商の店長に。一人はゲイであることに自己同一性を見出すと。そしてドキュメンタリー志向の女性とロッカー志向の男性がいろいろあって、現実は厳しいけれど誤解もあったけど、仲良く暮らすと。
出演;イーサン・ホーク、ウィノナ・ライダー、ベン・スティラー
コメント;音楽はかなりいいのだが、別にサントラ購入すればいいだけの話だし。リアリティ・バイツ‥reality bitesは「現実は厳しい」とでも意訳できるのか。しかしながら、ウィノナ・ライダーの父親は会社の社長で、しかも主人公は暗算ができないので、バーガー屋のアルバイトにも雇用されない(しかし冒頭では大学卒業生総代になっている)。一方のロッカー役のイーサン・ホークはなかなかさわやかな印象を与える演技で「大いなる遺産」「トレーニング・デイ」でそれぞれアン・バンクロフト、ロバート・デ・ニーロ、デンゼル・ワシントンの「大仰な演技」をうまく受けただけあって、若手演技派筆頭の素直な役者ぶり。俳優の星印2つはひとえにIQ180の社会不適合者を演じたイーサン・ホークのもの。結局のところ、すったもんだのあげく、仕事がないまま二人だけで同棲を始める二人(23歳推定)。ぜんぜん現実の厳しさを味わってないじゃん。結構広いアパートメントに住んじゃって。これがイーサン・ホークとウィノナ・ライダーだからそれなりに映像になるけど、役者志望の若手男女が同棲して生活苦で喧嘩だらけなんて下北沢あたりでよくみたもんだ。とてもみてられないが、映画だったらみてられるという。
 しかしこれだけ音楽に頼りっきりの映画というのもひどい。ボノが気の毒ですらある。映像としてそこらのMTVにも劣る。ストーリーとして昼メロにも劣る。笑いとしては「釣り馬鹿日誌」シリーズのほうが格段に上だ(特に森崎東監督の4はすばらしい)。こうした雰囲気に流されるのはもしかすると「音楽」にだまされる世代かもしれない。現実はもーっと厳しい。

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