ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

ブラッド・ワーク(クリント・イーストウッド監督)

2008-01-13 | Weblog
ストーリー;猟奇殺人犯を追跡途中に心臓発作で倒れ2年後退院したテリー・マッケイレブ刑事を船室で待ち受ける女性グラシエラがいた。彼女の妹が心臓を提供したおかげで、手術が成功したのだが、その強盗殺人事件に不審を感じたマッケイレブは、次第に単なる強盗殺人事件ではなく猟奇的連続殺人事件であることを悟っていく…。
出演;クリント・イーストウッド 、ジェフ・ダニエルズ、ワンダ・デ・ジーザス
コメント;「タイトロープ」のラストの追跡シーンを思わせる夜の街の追跡劇が印象的。いきなりドラマチックに映画が展開する割には映画全体の粗筋はすべて最初の方でネタバレしてしまうあたりもクリント・イーストウッドらしい。あまり物語的な映画を信じ込んでいないスタイルは「恐怖のメロディ」とさして変化はない。とはいえ静かにするする流れる画面はハリウッドでは貴重だし、アカデミー賞を受賞した「ミリオンダラー・ベイビー」や「マジソン郡の橋」よりもはるかに好感がもてるミステリー映画だ。ラストは「アウトロー」のように血のつながらない3人があたかも家族のようにヨットにのるシーンで終わるのだが、「血」のつながり以上の何かを暗示するあたりはタイトルをさらに深読みさせてくれる楽しみもある。ジェフ・ダニエルズふんする「ノーワン」という人物は一応謎解きめいたメッセージも現場に残したりするのだが、それもわかってみると「ははー」としかいいようがないのだが、ミステリーというカテゴリーで考えるべきではないのかもしれない。

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