ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

クローズZERO(三池崇史監督)

2009-01-27 | Weblog
キャスト:小栗旬、やべきょうすけ、黒木メイサ、山田考之、高岡蒼甫、岸谷吾朗、高橋努、鈴之介、桐谷健太、遠藤要、伊崎右典、伊崎央登、上地勇輔、小柳友、渡辺大、清水元基、松重豊、遠藤憲一

評価:☆☆☆☆☆

コメント:久方ぶりに映画らしい映画を見た
。粗筋は一応あるのだが、とはいえ三池崇史監督の狙いはラストで、芹沢と滝谷が一騎打ちになる瞬間に突如雨がやみ、夕暮れとなるその一瞬ではなかったか。 
 クライマックスに向けての「仕掛け」には手練の技を見せてくれる。雨の中、黒い傘の一群がいっせいに傘をグラウンドに投げ捨てる瞬間。そしてビニール傘を静かにそっと置く芹沢。
 「頂点」に何の意味もあるわけでもないことを知り尽くしている男二人が過剰なまでに戦い、ラストに残る教訓もメッセージも何もない。ただ画面を見て「美しい」としかいいようがない映像の展開だ。
 空も決して青空ばかりではなく、むしろ緑と灰色の独特の青空と鉄工所が殺伐とした雰囲気の中に奥行きを感じさせる。
 「中途半端」から「徹底」して抗争を描くとこういう映画になるのだと実感。勝者はいるのかいないのかもよくわからないが、ただただ水とドロが羽散る瞬間の美しさにため息が出る。
 これは三池崇史監督と出演者の「美学」が結集した映画なのだ。

ストーリー:史上最強の不良高校「鈴蘭男子高等学校」。一匹狼もいれば各派閥を率いる領袖もいてまだだれもトップを取ったものがいない。その中で芹沢が率いる「芹沢軍団」がもっとも天下に近いと推定されていたが、父親がヤクザの滝谷が転校してきて情勢が変わる。鈴蘭のOB片桐のアドバイスを受けつつ、鈴蘭制覇に乗り出す滝谷だが、喧嘩だけでは天下が取れないことに気付き始める…。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿