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キャスト:ジョニー・デップ,サマンサ・モートン,ジョン・マルコヴィッチ,ロザムンド・パイク
評価:☆☆☆☆
コメント:長く重い清教徒革命のあとの英国。海外で逃亡生活を送っていたチャールズ2世は芸術を奨励し,観劇を楽しみにしている。そしてその友人ロチェスター伯爵は貴族社会に対して痛烈な皮肉を飛ばす詩人だった…。実際にはチャールズ2世と「娼館」などに連れ立っていったこともあるとか。妻が18歳のときに無理やり連れ出して結婚。さらに舞台小屋でみそめた女優エリザベス・バリーを愛人にする…。冒頭からジョニー・デップが難しい長台詞をうまくこなし,予算はおそらくそれほどかかっていないにもかかわらずどんどん17世紀英国の世界に引き込まれていく。
ジョニー・デップがなぜゆえにロチェスター伯爵に入れ込んだのかは不明だが、父親を清教徒革命でなくし、その後チャールズ2世で享楽におぼれていく人生に何かを触発されたのかもしれない。ちょうど1660年から1675年あたりの時代が描写されており、ペチコートなども画面に登場している。フランスとの外交問題や王権と議会の関係。そしてまたポルトガルからやってきた王女とその側近と英国官僚との確執。路上はまだ整備されておらずドロだらけなのが印象的だ。衣装もモスグリーンの衣装が印象的。「お金は議会とフランスの両方から引き出す」「父親のように議会と喧嘩はできない」「人間いつかは何かを肯定しなくてはならない」というチャールズ2世の実務的な考え方がロチェスター伯爵の破天荒ぶりを際立たせる。パイナップルやオウムなどを持ち込んでくるあたりもチャールズ2世の進取の気性を物語る演出だと思う。「真実を語ろうとして真実に裏切られた」というラスト近くの台詞が哀しい。
ストーリー:チャールズ2世によってロンドン塔に幽閉されていたロチェスター伯爵がまた復帰してきた。ケンブリッジ大学キングス校で学ぶ18歳のビリー・ダウンズや路上で泥棒を働いていたオールコックを召使として雇う。チャールズ2世は「お前の声は議会に届く」といってフランス大使の歓待のための戯曲をロチェスター伯爵に書かせようとするが…。
(「ベルメルなんてスポーツはくだらない」)
映画の中ででてくる台詞だが、ビリヤードの原型となるスポーツで十字軍の兵士が英国に持ち込んだとする説もある。中近東もしくは中国説などベルメルそのものの発生地点は定かではないようだ。
評価:☆☆☆☆
コメント:長く重い清教徒革命のあとの英国。海外で逃亡生活を送っていたチャールズ2世は芸術を奨励し,観劇を楽しみにしている。そしてその友人ロチェスター伯爵は貴族社会に対して痛烈な皮肉を飛ばす詩人だった…。実際にはチャールズ2世と「娼館」などに連れ立っていったこともあるとか。妻が18歳のときに無理やり連れ出して結婚。さらに舞台小屋でみそめた女優エリザベス・バリーを愛人にする…。冒頭からジョニー・デップが難しい長台詞をうまくこなし,予算はおそらくそれほどかかっていないにもかかわらずどんどん17世紀英国の世界に引き込まれていく。
ジョニー・デップがなぜゆえにロチェスター伯爵に入れ込んだのかは不明だが、父親を清教徒革命でなくし、その後チャールズ2世で享楽におぼれていく人生に何かを触発されたのかもしれない。ちょうど1660年から1675年あたりの時代が描写されており、ペチコートなども画面に登場している。フランスとの外交問題や王権と議会の関係。そしてまたポルトガルからやってきた王女とその側近と英国官僚との確執。路上はまだ整備されておらずドロだらけなのが印象的だ。衣装もモスグリーンの衣装が印象的。「お金は議会とフランスの両方から引き出す」「父親のように議会と喧嘩はできない」「人間いつかは何かを肯定しなくてはならない」というチャールズ2世の実務的な考え方がロチェスター伯爵の破天荒ぶりを際立たせる。パイナップルやオウムなどを持ち込んでくるあたりもチャールズ2世の進取の気性を物語る演出だと思う。「真実を語ろうとして真実に裏切られた」というラスト近くの台詞が哀しい。
ストーリー:チャールズ2世によってロンドン塔に幽閉されていたロチェスター伯爵がまた復帰してきた。ケンブリッジ大学キングス校で学ぶ18歳のビリー・ダウンズや路上で泥棒を働いていたオールコックを召使として雇う。チャールズ2世は「お前の声は議会に届く」といってフランス大使の歓待のための戯曲をロチェスター伯爵に書かせようとするが…。
(「ベルメルなんてスポーツはくだらない」)
映画の中ででてくる台詞だが、ビリヤードの原型となるスポーツで十字軍の兵士が英国に持ち込んだとする説もある。中近東もしくは中国説などベルメルそのものの発生地点は定かではないようだ。
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