発達障害の一種で、相手の意図をくみ取ることが苦手な自閉スペクトラム症患者のコミュニケーション障害が、ホルモンの一種「オキシトシン」で改善することが行動や反応で確認されたと発表があったそうです(YOMIURI ONLINE)。オキシトシンは脳で分泌され、陣痛や母乳分泌を促す薬として使われているようです。研究では、自閉症の男性患者20人に、オキシトシンと偽薬を1日2回6週間、鼻に噴霧して効果を比較。患者へのインタビューや、パズルやゲームを共同で行った際の表情や視線、会話などをチェックして点数化し、判定。その結果、オキシトシンを噴霧した方が、重症度を示す数値が偽薬より約2割低かったといううことです。オキシトシン投与の効果が実際の対人場面で確かめられたのは初めてだそうです。
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