健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ヤギ同士の感情表現

2019-07-25 08:30:05 | 研究
ヤギの鳴き声は人間の声に非常に似ているだけでなく、仲間に対して感情を表現する際に重要な役割を果たしているとする研究論文がFrontiers in Zoologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。動物が持つ感情の複雑さに対する理解が深まる研究結果だそうです。実験では、研究者らがバケツに詰めた餌を持ってヤギに近づき、うれしそうな声を録音。また、他のヤギが餌をもらっているのに自分だけ餌がもらえていないヤギから、不満そうな鳴き声を録音。そしてこれら2種類の鳴き声を、隠したスピーカーからヤギに聞かせ、その反応を調べたそうです。鳴き声の種類を切り替えると、ヤギは声のする方を向いて歩き回る傾向を見せたそうです。このことから、ヤギは鳴き声に込められている感情を区別できることが示唆されたそうです。さらにヤギの心拍の変化を測定したところ、うれしい鳴き声を聞いた時には気楽でリラックスした状態となり、悲しい声を聞いた時には不安な状態になることが分かったそうです。このことは、群れの中に苦痛を感じているヤギがいる場合、もしくは満足しているヤギがいる場合、周囲にいるヤギにも波及効果をもたらすことを意味しているとのことです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3234512
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