やる気や頑張りがリハビリテーションによる運動機能回復に大切であるという研究成果がScienceに発表されるそうです (生理学研究所HP)。脊髄損傷や脳梗塞の患者のリハビリテーションでは、意欲を高くもつと回復効果が高いことが、これまで臨床の現場で経験的に知られていたそうです。それとは逆に、脳卒中や脊髄損傷後にうつ症状を発症するとリハビリテーションに支障が出て、運動機能回復を遅らせるということも知られているそうです。ですが、実際に“やる気や頑張り”といった心の状態が、運動機能回復にどのように結び付いているのかは解明されていなかったそうです。今回、脊髄損傷後のサルの運動機能回復の早期において、“やる気や頑張り”をつかさどる脳の領域である「側坐核」が、運動機能をつかさどる「大脳皮質運動野」の活動を活性化し、運動機能の回復を支えることが明らかになったそうです。“やる気や頑張り”をつかさどる「側坐核」の働きを活発にすることによって、脊髄損傷患者のリハビリテーションによる運動機能回復を効果的に進めることができるものと考えらるそうです。
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