カップルを形成しているメダカのオスは、ライバルとなるオスとメスの間に常に割って入り、メスにライバルを見せないようにしているという研究結果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。きれいな水にすむメダカは視覚が発達しており、メスからライバルが見えないようにすることで、自分が繁殖相手に選ばれる確率を上げているとしているということです。これまでの研究で、「配偶者防衛」と呼ばれるこうした行動は、ライバルとメスが接触しないようにするためと考えられていたそうです。研究では、メダカのメスが近くにいる“顔見知り”のオスの求愛を受け入れ、見知らぬオスを拒絶することに着目。透明な仕切りで3区画に分けた水槽を用意し、メス、オス、オスの順に1匹ずつ入れ、1晩置いたところ、メスは近くにいたオスを受け入れ、遠くにいたオスを拒絶する傾向を示したそうです。一方、遺伝子変異で配偶者防衛のできないオスを近くにいれた場合は、遠くにいたオスの求愛を受け入れたことから、配偶者防衛にはライバルとメスの間の位置をキープすることでメスにライバルを見せず、記憶させない効果があると結論付けたそうです。また、メスを獲得した勝者のオスを隔離し、負けたオスだけをメスに見せて1晩置き、翌朝3匹を一緒にしたところ、勝者オスがメスに拒絶され、ライバルオスの繁殖成功率は勝者オスを隔離しなかった時と比べて20%上がったとも。
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