健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

期待と投資-バンクーバーオリンピックから-

2010-02-25 08:29:57 | 日記
多くの日本人が、バンクーバーオリンピックの選手の活躍に一喜一憂しているのだと思います。もちろん、関係ないと思っている人もいるのも事実です。全体的に見れば、メダルが取れたとか、メダルの色がどうだとか、入賞したとかしないとか、日本は期待をしているのだと思います。しかし、世界のトップレベルで戦う技術力や精神力としてサポートなどを獲得・維持するには大きなコストがかかりますね。試合に行くと言っても旅費が必要ですし、当然参加費も必要になります。その一方で、オリンピック代表選手の多くはアマチュア選手であり、競技による収入はほとんど期待できません。ですので、競技に係る費用は各競技団体が成績を基準として全面的にサポートしているということになります。そして、各競技団体はその費用をどこから捻出しているかというと、企業によるスポンサーシップもあるとは思いますが、マスコミによる露出度が低ければサポートを得られることはまれということになります。となると、残された道は国からのサポート、つまり税金ですね。昨年の事業仕分けで、どうしてそんなマイナーな競技にお金をかけなければならないのかと質問した議員がいました。そして、確か大幅なマイナス査定を出していたと思います。ポイントはそこだと思います。つまり、オリンピックに代表される世界のトップで戦うのは学校の運動会で競い合うのとは次元が違うのです。その次元は、コストを伴うのです。今朝のテレビで報道されていましたが、例えばドイツに比べると日本のオリンピック強化費は10分の1程度だというのです。もちろん、単年度で。韓国に比べても半分以下。だとすると、選手の成績もそれ祖王ということになってもいたかしかたないかと。
では、期待しなければよいのか?というとそういった議論の方向性は正しくないと思います。ですので、もう少し夢のある日本を作っていくためにも、もう少しサポートをしてもよいのではないでしょうか。子ども手当より、高速道路無料化より、日本の夢にサポートしてもよいのではないでしょうか。もちろん、スポーツだけでなく、医療や科学分野などにも。どこに日本の将来を見るか、きちんとした議論を願いたいと思います。
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