細胞小器官のミトコンドリア内に存在するDNAが、健康的な老化への鍵を握っている可能性があるとする研究論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、ミトコンドリアDNA(mtDNA)以外はまったく同一の実験用マウス2グループを用いて実施。その結果、一方のグループの方が老年期になってもはるかに健康で、活発であることが確認されたというもの。細胞核に存在する核DNAは、両親から子どもに受け継がれますが、ミトコンドリアDNAは母親からしか受け継がれません。この遺伝子に起きる変異が原因で、ミトコンドリアに異常が起き、結果として臓器不全や死に至る場合もあるそうです。今回の研究で使用したマウス2グループのミトコンドリアDNA系統はどちらも健康で、遺伝コードの違いはわずか0.5%にすぎなかったそうです。また、マウスはすべて、同一の核DNAを持つように交配されたそうです。
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