健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

未承認の幹細胞治療

2016-07-16 08:30:35 | 研究
米国の数百社に及ぶ企業が、未承認の幹細胞治療を患者に直接提供しているとの調査結果がCell Stem Cellに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。米国の少なくとも351の企業が、570の個人診療所で、未承認の幹細胞治療を提供しているというのです。これらの診療所は、筋肉や骨の疾患、心臓病、免疫系に関する問題、脊髄損傷、美容上の理由などに対する「幹細胞による治療行為」を提供すると主張。提供されていたのは、主に脂肪由来および骨髄由来の幹細胞に基づく治療で、胚性幹細胞(ES細胞)をうたっている企業は1社のみだったそうです。研究はインターネット検索を通じて、これら企業のリストを作成。国際幹細胞学会(ISSCR)によると、米国食品医薬品局(FDA)は、骨髄移植として一般に知られている白血病の治療と、一部の骨、皮膚、角膜の疾患や損傷の治療などのために幹細胞を使用することを認めているそうです。しかし、その他の幹細胞治療については、前途有望ではあるものの、まだまだ初期の実験段階にあるにすぎないとISSCRはウェブサイトで指摘しているそうです。
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