がんの原因は、遺伝および環境要因ではなく、細胞分裂時に生じるランダムなミスが、腫瘍の遺伝子変異の大半を占めていることを示唆する研究成果がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この論文を発表した同じ研究チームは、2015年1月に、ランダムなDNA変異、つまり「不運」が、がんの原因となる場合が多いと指摘し、賛否両論を巻き起こしたそうです。今回、この研究チームは、独自に開発したDNA配列と疫学のデータに基づく数理モデルを、世界69か国に拡張したそうです。その結果、がんの変異の29%は環境が要因となっており、遺伝要因は全体の5%だというもの。この研究結果は、何ら問題の無い環境においても、がんが発症することを示しています。ですが、喫煙や過度の日光に当たることなど、がんに関する既知のリスク要因を避けることはこれまでと同様に強く求められるとも。
http://www.afpbb.com/articles/-/3122580
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