人間や動物の痛覚にかかわる多数の遺伝子を発見したという論文がCell Reportsに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。研究では、キイロショウジョウバエの幼虫から、痛覚にかかわる神経細胞と、それ以外の神経細胞を取り出して遺伝子の働き方を比較。痛覚神経で強く働いている275個の遺伝子を特定したというもの。さらに、これらの遺伝子を一つ一つ働かなくして、痛みの刺激に対して幼虫の反応がどう変わるかを調べたところ、36個の遺伝子が痛覚と関係していると判明したそうです。うち14個は痛覚を鋭敏にし、残る22個は鈍くする働きを持つことも分かったということです。また、この36個の遺伝子のうち、20個は人間を含む哺乳類にも存在しており、うち18個は、これまで痛覚とのかかわりは知られていなかったとも。
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