昨年末、「生きた化石」として知られるシーラカンスの全遺伝情報(ゲノム)の解読が成功したといういニュースが報道されました。タンザニアで捕獲されたシーラカンスの稚魚のゲノムを解析した。その結果、ゲノムを構成する「塩基対」の数は27億あったそうです。この量はマグロやメダカなど平均的な魚類の約3倍で、人(約30億塩基対)を含めた哺乳(ほにゅう)類とほぼ同じであることが判明したそうです。また、個体同士の情報伝達に関係する遺伝子群を調べたところ、魚類と陸上動物に特有の遺伝子を両方とも持っていることが明らかになったそうです。これは、生物の進化の1つの段階として考えられている魚類が陸上へ進出した謎を解く手がかりになるのではないかと注目されているそうです。
最新の画像[もっと見る]