団塊の青春と昭和の東京

昭和の名残りを求めて since2007・02・10

源兵衛

2007年03月04日 | Weblog

0023

高田馬場から早稲田に向かって右側、旧戸塚2丁目辺りに「源兵衛」という焼鳥やがある。 隣の古本屋「二朗書房」とともに店の佇まいは変わったかもしれないが、小さくも存在感をみせている。 この店は大昔、中原中也が2階を間借りしていたと何かで読んだ記憶がある。 となれば小林秀雄なんかも来た店かも知れないが、真偽の程は分りかねる。 
初めてボクがこの店に入ったのは、2年生の頃か・・・OBの先輩に連れられ大串の焼鳥をご馳走になった。 当時店内に大きな秋田犬がいて、客はこの犬を「げんべい」と呼び、いつもいつも焼鳥を与えていた。 当然、今でいうメタボリック症候群でその大きさは子牛ほどもあった。 げんべいの食生活は貧乏学生のボクよりリッチだったはずである。 静かで、堂々とした犬「げんべい」は狭い店内で人間の誰よりも存在感があった。 その「げんべい」も昭和50年に12歳で大往生した時は、朝日新聞の記事になったほどである。
店の方も代替わりしたと思うが、大串の焼鳥でもう一度、飲りたいものだ。
                           (写真) 源兵衛と二朗書房

    ~ 想い出は 古書店よりも 焼鳥や  ~

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