団塊の青春と昭和の東京

昭和の名残りを求めて since2007・02・10

追悼 森繁久弥

2009年11月24日 | Weblog

0326 社長シリーズの映画看板 (中央) 有楽町ガード下に現存する

森繁久弥が亡くなったのをキッカケに、彼の社長シリーズやその他の映画が放送されている。
マルチタレントの草分け的存在であると思うが、NHKのアナウンサーだった事までは知らなかった。
映画がメインだった頃は喜劇役者のイメージがついて回るが、『人生劇場』の“吉良常”や『小説 吉田学校』での“吉田 茂”役には役者としてのスケールの大きさを見せつけられた。
TVの『水戸黄門』シリーズは当初、彼が徳川光圀を演じることになっていたそうだが、“森繁黄門”も見てみたかった気がする。
  
 『社長シリーズ』や植木 等の『無責任男シリーズ』で使われた大和証券ビル
 東宝でよく使われたこのビルは当時の最先端のモダンなビルだったようだ

俳優でも、作家でも、早稲田出身者は“中退”の方が大物で、格好よいと昔からよく言われたものだが、彼もその一人だったに違いない。
もっとも、60歳を過ぎて特別に卒業証書を授与されたらしいが・・

早稲田といえば、ボクが剣道部に入部したての頃、1年上のS先輩が飲み会の時に『知床旅情』を披露して、「この歌を、我ら早稲田大学剣道部1・2年生の歌としよう」 と提案し40人ほどの部員で大合唱したことがある。
以後、飲み会の度に“知床旅情”が酒の席で歌われた。
加藤登紀子が歌う2年ほど前の事だったが、彼女が歌って大ヒットを放つと、それからは逆にあまり歌われなくなってしまった。
ボクにとっては『知床旅情』は、まぼろしの“早大剣道部 1・2年生歌”となっている。

2年ほど前、知床を訪れる予定で北海道へ仕事で行ったが、運悪く嵐が来て知床は断念する事になった。
50年前の映画『地の涯に生きるもの』で森繁久弥が演じた、あの地に行ってみたい気は年々増してきているので、必ず行ってみたいと思う。

いずれも“昭和”の名残にすぎないのだが・・

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大学祭

2009年11月15日 | Weblog

0325 コーヒー研究会のチラシ

このところ3週続けて大学時代の思い出に足を運んだ。
昨日は剣道部の同期会、先週は早稲田祭、その前の週は六大学野球の早慶戦と・・

今回、早稲田祭は、懐かしさよりも驚きの方が前面に出てしまった。
我々の時代と明らかに違うのは、明るく楽しく、文字通り“お祭り”と化してしまっていることだ。
パンフレットを見ると、エンターテイメント、音楽、演劇、映像、アート、講演会、学術研究・発表、文芸・出版、フリーマーケット、その他で区分けされている。
路上パフォーマンスや露店などがないと客は来ないだろうから仕方ないことではあるが、遊びの要素の企画が圧倒的で、学術的な企画が希薄なのが気になった。

我々の頃は、その年の“メインテーマ”が設定され一本筋の通った体幹のある企画・運営がなされていたものだが、すべてが“軽い時代”なので仕方がないのだろう。
だが、『スタンプラリー大作戦』に到っては開いた口が暫し塞がらなかった。
今の日本の縮図なのだろう・・
この国はどうなるのだろうと思った中高年の来訪者は多かったのではないだろうか。
ボクには学生運動の“アジ看板”の一つでもあった方が“らしさ”を感じるのだが・・
ノンポリ学生だったボクでさえ考えさせられた。
 早稲田祭のキャンパス風景 ↓
 http://www.youtube.com/watch?v=Si6UHkr_1a8

 
少々滅入った気持ちで、“コヒ研”のドリップ落としたてのブレンドを飲みながら一息ついた。
この『コーヒー研究会』は、ボクの学生時代の“商売敵”で、40年ほど前の入試期間中、寒空で待つ受験生の父兄に対して一杯50円で売りまくった。
剣道部の部室のバケツにインスタントコーヒーをぶちまけて竹刀でかき回したものを魔法瓶に入れて、後輩とともに売りまくったもので、二日間はよく売れた。
ところが、これを見た“コヒ研”の連中が三日目には本格的なドリップコーヒーを70円で売りだしたから、ボクらの“インチキコーヒー”は売れなくなってしまった。
そこで、翌日からは弁当を仕入れて売ったが、寒空では思ったようには売れずに大赤字で自爆してしまった。
そんな話を40年後の“コヒ研”メンバーに話したら面白がって聞いてくれた。
文字通り苦い思い出を呼び戻してくれる“コヒ研”のコーヒーだが、200円で今飲んでみると確かに旨かった。

コメント (2)
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六大学野球 早慶戦

2009年11月01日 | Weblog

0324 早慶1回戦スコアボード

戦前は高校野球よりも大学野球のほうが人気があったらしい。
早慶戦は横山エンタツ&花菱アチャコの代表的出し物だったらしく、子どもの頃、家にSP盤のレコードがあったのを憶えている。

学生時代はほとんどのシーズン神宮に足を運んだ。
もっとも、体育局(早稲田は体育会とは言わない)運動部の1・2年生は球場周辺で応援グッズ販売をやらされ、試合が始まると只で学生席に入り、応援したものだ。
早稲田はエンジの紙製角帽や小さな番傘、慶応は紙製のトンガリ帽子(なぜか早慶戦ではなく、慶早戦と印刷されている)などだったが、昨日行って見たら、そんな応援グッズは見かけなかったので、少々寂しい気もした。
  
勝ち点を挙げれば優勝という今季だが、ボクの記憶にはないほどの大敗を喫してしまった。
斉藤佑樹が立ち上がりこそ3者連続三振で斬って獲ったが、4回につかまり、3点を献上する。
慶応の見事な集中攻撃の前に、ハンカチで汗を拭く余裕さえなかったが、早稲田のナインも優勝を目前にコチコチになっていたようで、草野球まがいの失点には見ていて気が滅入った。
わずか4回を終わったところで席を立つ早稲田OBとおぼしきお年寄りもいた。
どうも、最近の年寄りは気が短いようでもある。
 早慶1回戦の模様 ↓クリック↓
 http://www.youtube.com/watch?v=Qmtnuay4SZc

 学生の頃とは違って、ホームの真後ろの内野席で観戦していると、早稲田の応援が元気なく、気楽な慶応のそれの方が大きいのがよく感じられた。
11対2という大差に、むしろ、慶応を応援している自分に気付きびっくりした。

紅葉にはまだまだ早かったし、試合にも負けたが、気持ちの良い秋空の神宮外苑を満喫できた一日だった。

今日の2回戦も4回で6対0・・・慶応リードのTV画面が横目でうかがえる・・・
明治の優勝が濃厚になってきたようだ。

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