0326 社長シリーズの映画看板 (中央) 有楽町ガード下に現存する
森繁久弥が亡くなったのをキッカケに、彼の社長シリーズやその他の映画が放送されている。
マルチタレントの草分け的存在であると思うが、NHKのアナウンサーだった事までは知らなかった。
映画がメインだった頃は喜劇役者のイメージがついて回るが、『人生劇場』の“吉良常”や『小説 吉田学校』での“吉田 茂”役には役者としてのスケールの大きさを見せつけられた。
TVの『水戸黄門』シリーズは当初、彼が徳川光圀を演じることになっていたそうだが、“森繁黄門”も見てみたかった気がする。
『社長シリーズ』や植木 等の『無責任男シリーズ』で使われた大和証券ビル
東宝でよく使われたこのビルは当時の最先端のモダンなビルだったようだ
俳優でも、作家でも、早稲田出身者は“中退”の方が大物で、格好よいと昔からよく言われたものだが、彼もその一人だったに違いない。
もっとも、60歳を過ぎて特別に卒業証書を授与されたらしいが・・
早稲田といえば、ボクが剣道部に入部したての頃、1年上のS先輩が飲み会の時に『知床旅情』を披露して、「この歌を、我ら早稲田大学剣道部1・2年生の歌としよう」 と提案し40人ほどの部員で大合唱したことがある。
以後、飲み会の度に“知床旅情”が酒の席で歌われた。
加藤登紀子が歌う2年ほど前の事だったが、彼女が歌って大ヒットを放つと、それからは逆にあまり歌われなくなってしまった。
ボクにとっては『知床旅情』は、まぼろしの“早大剣道部 1・2年生歌”となっている。
2年ほど前、知床を訪れる予定で北海道へ仕事で行ったが、運悪く嵐が来て知床は断念する事になった。
50年前の映画『地の涯に生きるもの』で森繁久弥が演じた、あの地に行ってみたい気は年々増してきているので、必ず行ってみたいと思う。
いずれも“昭和”の名残にすぎないのだが・・