ぼつぼつ春のさきがけである梅花の季節になってきているようです。弘道館で紅梅を見かけましたので、以下に梅の話題を並べてみました。
雪景色の紅梅(弘道館 三の丸1-6-29)
この6日の雪の景色の中で紅梅が咲いていました。早咲きの八重寒紅という品種だそうですが、久しぶりに雪中梅が堪能できました。写真中央奥に見えるのは弘道館の玄関です。
梅花の折り紙(弘道館 三の丸1-6-29)
年末に吉田松陰の書が展示されていたとき、入館者に梅の花の折り紙が提供されていました。きっとボランティアの人たちが苦労して作った作品なのでしょうが、なかなこのできばえでした。
家の風歌碑(義烈館前 常磐町1-3-1)
徳川斉昭が天保4年(1833)に初めて水戸に就藩して(水戸藩は城主が定府(じょうふ)といって、参勤交代しないで江戸に常住することが基本だったそうです。)、彰考館を訪れた時、会沢正志斎が光圀の植えた老木の浪華梅(なにわうめ)が散ってしまったことをいうと、「家の風 今も薫(かお)りのつ(尽)きぬにぞ ふみこの(文好)むき(木)(梅)に さか(盛)りしらるる」(水戸徳川家の香りが今も続き、その香りのもととなる好文木といわれる既に散った光圀が植えた梅の盛りと、それを植えた文化を好んだ光圀のころの盛んな時代を知ることができるといった感じでしょうか)という歌を床柱に書きつけたそうです。その後、慶喜が書いたその歌が石碑になって義烈館の前に建っています。水戸を代表する3人がかかわった物語のある碑だそうです。
百年梅酒(明利酒類㈱ 元吉田町338)
平成20年に大阪天満天神全国梅酒大会で全国一になった梅酒だそうです。ふくゆいを使った「水戸之梅ふくゆい」や、3年寝かせた「燭台切光忠 2019」もあるそうです。
梅の絵(好文亭 常盤町1-3-3)
好文亭は簡素なつくりになっていて、板戸が多いようですが、その中に、梅を描いたものもあります。梅の木の風貌は、墨絵に向いているようです。見学の際は気をつけて見てきてきてください。
水戸を歩きまわって、気の付いたいろいろなことを、調べながらご紹介しています。